『BTS』活動休止が英断である理由は…エンタメ業界の“闇”が露わに

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BTS (C)Featureflash Photo Agency / Shutterstock

世界中で人気を集める韓国のトップアイドル『BTS』が、6月14日にグループでの活動休止を発表。アイドルを始めとしたエンタメ業界の〝闇〟にも触れ、世界中で注目を集めているようだ。

「BTS」の公式YouTubeチャンネル『BANGTANTV』は14日、メンバー7人が会食を行いながら本音を語り合う動画を投稿。

その中で、グループ活動に区切りを付け、今後はソロ活動に力を入れることが明かされる。

休止の主な理由は休息や、さらなる成長などが関係しているという。リーダーのRMは、大ヒット曲『Dynamite』以降のグループの方向性などに迷いが生まれたと話しており、「今はどんなグループなのか分からなくなってしまった」と告白。さらにRMはK-POPやアイドルのシステム自体について、「人を成熟させてくれない、自分が成長する時間がない」とも語っていた。

今こそ世界中のエンタメ業界に革命を!?

「韓国のアイドル活動は、日本のアイドル活動とは比べ物にならないほど激務として有名。曲をリリースした直後のカムバックと呼ばれる時期は、宣伝や歌番組の仕事が舞い込み、期間を過ぎれば今度は次の楽曲に向けて練習の日々…。ちなみにSNSを事務所から厳しく管理されるアイドルもいて、もはや自分の時間など皆無に等しいのです。特に『BTS』は韓国のみならず、世界でも活躍。ほとんど休む暇など与えられなかったのでしょう…」(芸能ライター)

「BTS」が明かしたエンタメ業界の闇や活動休止という英断に、ファンである〝ARMY〟も感動した模様。ネット上では、

《BTSの件、マジで応援しかない。K-POPというかエンタメ業界に物申した彼らは〝アイコン〟なのではなく〝人間〟だということ》
《ほんと、考える隙もないくらいのシステムなんよね。これまでがおかしかったんよ。これを機に業界も働き方、アーティストの扱い方を変えていかなアカンのちゃう?》
《エンタメやアイドル業界における消費構造と、アイドルが背負う負債感などについて絶え間なく考えてしまう》
《たしかにインプットの時間ゼロで、何年も走るのは辛いよね。国家のコンテンツ輸出力のエースになりすぎてしまうと、表現者としてのバランスが大変そう…》
《彼らのためにも、速やかに労働環境の改善を願います》

など、称賛が相次いでいる。

「彼らの発言は、K-POP業界だけでなく世界中のエンタメ業界にも言えることでしょう。アメリカや日本でも〝スター・システム〟を用いて、とにかく人気者を酷使する傾向があります。『BTS』が発言した今こそ、エンタメ業界は働き方改革をしていかなければならないのかもしれません」(同ライター)

今回の「BTS」の発言をきっかけに、業界が変革していくことを願いたい。

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