多部未華子　画／彩賀ゆう （C）まいじつ　

6月17日に放送された『オオカミ少年』（TBS系）2時間SP。地上波放送では好評を博したが、『TVer』の視聴者からは阿鼻叫喚の声が上がっている。一体、何があったのだろうか…。

この日の番組は「人気ドラマNG初出し祭り！」と題し、TBS系ドラマのNGシーンやハプニング集を〝初出し〟として公開。

最終回の視聴率が16.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）で有終の美を飾った『マイファミリー』と、高橋一生と柴咲コウが出演する『インビジブル』の撮影シーンが放送された。

これは番組の予告映像でも宣伝され、NGシーンでしか見せない俳優陣の素顔が続々と明らかに。「マイファミリー」ではヒロイン役の多部未華子がNGを出し、思わず赤面する可愛らしい姿も確認できた。

だがこのシーン、なんと、TVerではリアルタイム・見逃し共に配信されなかったのだ。番組は2時間SPだったのだが、リアルタイムで配信されたのは前半1時間のクイズコーナーのみ。見逃し配信もクイズ部分のみが配信され、ドラマNG部分はまるごと〝無かったこと〟にされてしまった。

「予告でNGシーンやるっていうから…」

番組を見逃したファンを切り捨てるこの無情な仕打ちに、SNS上は

《TVerで見ようと思ったら、ドラマNG集のとこカットされてんじゃん！　なんだよ！　言ってよ！》
《オオカミ少年のNG集、Tverで観るつもりで録画してなかったのに、その部分だけカットされてる…》
《TVerで見返そうって思ったら1時間くらいしかなくて、あれ？　2時間SPだったよなとおもったらNGシーンがカットされてる～》
《オオカミ少年、コウちゃんのNGだけ帰宅間に合わず見られなかった　TVerもまさかのカットだし悲しみ》
《予告でNGシーンやるっていうから、TVerで観れると思って楽しみにしてたのに、丸々カットって…。それなら録画したのに》
《TVer信じて、リアタイしてなかったのに》

などと阿鼻叫喚。見事に視聴者の期待を裏切ってしまったのだった。

「いち早く登場した映像メディアであるテレビは、歴史の深さから権利関係もそれなりに法整備がなされています。アイドルやミュージシャンのライブ映像も、テレビでは放映できても、円盤化ではカットされるということもしばしば。一方、割と新しいメディアのネットは未だに権利関係が厳しい分野で、番組BGMが配信で無音に加工されるのはザラ。テレビで流れていた映像や雑誌の引用が、TVerでは『権利関係でお見せできません』と加工されているのは誰もが見たことあるのでは。カラオケ番組や漫才の歌ネタもこうしたことがよくあるので、今回のNG集にも著作権に抵触するシーンがあったのでしょう」（テレビ誌記者）

上の都合や利権で小市民が割を食うとは、まさに日本社会を象徴するような出来事だ。