フジテレビ“天心vs武尊”放送ナシで成功! 代替番組に「費用対効果スゴい」

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凋落が止まらず、〝貧すれば鈍する〟を地で行っているフジテレビ。もはや、やることなすこと全てが裏目に出ているが、その判断が珍しく好転したと話題になっている。

それは、『RIZIN』が主催する格闘技イベント『THE MATCH 2022』をめぐってのことだった。同イベントは那須川天心vs武尊のカードを実現し、格闘技ファン内外から多くの注目を集める世紀の一戦に。

しかし、これだけの注目を集めながら、中継は地上波テレビではなくネット放送局のABEMAで行われたのだ。

「この裏にあるのは、直前に報じられた〝反社交際疑惑〟と言われています。『NEWSポストセブン』は5月、音声データと共に、『RIZIN』関係者のY氏が反社との交際を持つとスクープ。また、同団体代表が、これを暴く記事の差し止めに、ジャーナリストへ500万円を支払ったことも明らかにしています。これを受け、当初放送予定だったフジは、5月末に『主催者側との契約に至らず』放送しないことになったと公表。やはり、コンプライアンスの厳しいテレビ局は、反社と関わりのある団体を流す訳にいかず、代わりにABEMAが放映権を獲得したようです」(スポーツ紙記者)

ネット上ではフジテレビに対し、「高視聴率間違いなしだったのに」「貴重なドル箱コンテンツを手放した」など、その判断が誤りだったと指摘する声が。だが蓋を開けてみれば、フジの判断は間違っていなかったというのだ。

低視聴率でも“低予算”でコスパは抜群!?

当初は中継予定だった6月19日、フジテレビ系で代わりに放送されたのは『超ド級! 世界のありえない最強映像2022』。同番組の視聴率は、関東地区で世帯平均6.3%、個人平均3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)という結果が出ている。一見すると低調な数字だが、コストパフォーマンスを考慮すれば大成功で、〝中継取りやめ〟は賢明な判断だったという。

「実は『RIZIN』の視聴率はさほど高くなく、朝倉未来などスター選手が出場した昨年大晦日の放送も、世帯平均でわずか7.4%。ネット上では大盛り上がりだった天心vs武尊も、おそらく中継では7%ほど。4~5%ほどの前座と合わせて、平均6%ほどに留まっていたことが予想されます。しかもこれは、中継による莫大な放映権料を払った上での数字。利益率の面では、ギャラの安いタレントを集め、世界のビックリ映像を流す低予算番組で6%取った方が、大きく上回っているのは言うまでもありません」(テレビ誌ライター)

こうした指摘はネット上にも上がっており、

《地雷を踏まなくてよかったな、フジテレビ》
《やんなくて正解だよ。どうせ5%くらいだよザマッチ》
《あんなので6.3%獲れるなら大成功やん》
《費用対効果スゴいな》
《珍しくフジテレビが正解した》

といった声が。珍しくその判断が称賛されることとなった。

今後も賢明な判断を連発し、かつての栄光を取り戻すことに期待しよう。

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