目暮警部が権力乱用!? アニメ『名探偵コナン』でシュールな光景「国家権力を動かすコナン」

目暮警部が権力乱用!? アニメ『名探偵コナン』でシュールな光景「国家権力を動かすコナン」

『名探偵コナン』101巻(青山剛昌/小学館)

かねてから“無能”疑惑が上がっていた、『名探偵コナン』世界における警察組織。6月25日に放送されたアニメ第1048話『赤いヒツジの不気味なゲーム(後編)』では、まさにその証拠と言わざるを得ないシーンが登場。目暮警部の言動が物議を醸している。

※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています

今回のエピソードで追うのは、レストラン『ラ・ムーチョ』の料理長・若林哲三郎が、SNSで話題を呼ぶ“赤いヒツジ”に殺害された事件。彼の元には、アンリという女性を人質に、身代金を要求する脅迫メールが届いていた。

事件解決に向けて、目暮警部やコナン、小五郎たちが捜査に着手。そして事件の糸口を見つけると、容疑者となっているレストランの従業員たちを招集する。そして冴えわたった推理により、1人の犯人候補が浮上してきた。

問題のシーンは、そんなシリアスな推理の最中に飛び出した。コナンは犯人だと目星をつけた人物に、着ぐるみを着せることを提案。相手は少し躊躇するのだが、目暮警部は「コナンくんの指示に従ってください」と、警察の圧力によって強制する。

その結果、事件当時の状況がしっかり再現され、犯人特定にいたることに。しかし終わりよければすべてよし、とはならなかったようだ。

一般人の子どもを関与させる国家権力

言うまでもなく、警察が一般人を事件に介入させるのは言語道断で、ありえない行為。しかも小学1年生の子どもを名指しして、捜査の指揮をとらせるのは、かなりシュールな光景だと言えるだろう。そもそも、コナンが平然と事件現場にいること自体が不可思議なのだが…。

目暮警部のずさんな捜査姿勢に対して、ネット上では《この発言、なかなか異常な状態だよね》《指示に従ってくださいって言われるの面白すぎる》《国家権力を動かすコナン、ヤバすぎる小学生》《いつから警視庁は小学生の下請けになったのか?》《コナンくんの指示に従って下さいはパワーワードすぎるwww》《コナンくん、マジでどういう立ち位置?》といったツッコミが続出している。

ちなみに目暮警部は、アニメ第814話と第815話『ブログ女優の密室事件』にて、コナンたちを「死神」と表現したことも。彼は“世界の真実”に気付きつつあり、コナンの協力に目をつぶっているのかもしれない。

『金田一少年の事件簿』などと比較され、ミステリー作品としてはリアリティーがないと言われてきた「名探偵コナン」だが、ここにきて新たな次元に突入しそうだ。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ