『フジロック』はおじさん向けフェス? CMが「ダサすぎる」と物議

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7月開催予定の大型野外音楽フェス『FUJI ROCK FESTIVAL ’22』。公式ツイッターでCMが公開されたのだが、これがネット上で物議を醸している。

公式ツイッターは6月25日、「The FUJIROCKER in you #フジロック まであと1カ月!」というコメントと共にCM動画を投稿。動画は渋谷のスクランブル交差点に佇む中年サラリーマンが、信号が変わると同時にフェスのタオルを取り出すシーンから始まる。

そしてノリノリの音楽と共に、交差点のど真ん中で激しいダンスを披露。少しずつスーツを脱いでいき、最後には夏の装いになってフェスで盛り上がるという夢に変わっていく。意識を取り戻すと、そこはオシャレなバー。そして店員から「今年も行くんですか?」と尋ねられ、サラリーマンが「そりゃ行くっしょ」「夢にも出ちゃうよ」と微笑みを浮かべるのだった。

『フジロック』はおじさん向けフェス? CMに賛否

中年サラリーマンを起用した斬新なCMだったが、評判は思わしくなかったようだ。ネット上には、

《くそダサくて良さが何もわからない》
《間違いなくダサい。正確には、自分が感じるフジロックの魅力が一切伝わらない》
《映像も音楽もメッセージもダサい。映像が美しくないのに、熱量も伝わらない》
《フジロックのCM、あのおじさんを若い男や女子に替えてもちゃんとダサい》
《まあおじさん云々は別として、そんなに良いCMでもないかな》

などの厳しい評価が寄せられている。しかし肯定的な意見も多く、

《このCMのターゲット層がおじさん世代なのは、「いつものフジロック」というコンセプトを考えると筋が通ってると思う》
《フジロックのCM、どこがダサいの? サラリーマンのおじさんが踊り狂うの最高にカッコいいじゃん》
《フジロックのCM見たら何が悪いのかわからなかった。確かにおしゃれではないけどフジロック自体そんなおしゃれなイメージないし》
《実にロックではありませんか! これをダサいやの何やのと吐かしたり、色々と理屈を垂れたりするのはロックではありませんな》

といった反響も見受けられた。

「『フジロック』は、基本的に中年層をターゲットにしているのでしょう。出演者も、バンドブーム真っただ中で生きた20代後半から40代に刺さるアーティストが多く出演しています。つまり中年サラリーマンをCMのメインに据えるのは、観客の年齢層にはドンピシャ。戦略的に間違っていないと言えます」(芸能ライター)

受け手によって賛否の分かれるCMだが、注目を集めたという点では正解なのかもしれない。

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