トラウデン直美も偏向報道に苦言?『めざまし8』暴行事件の独占取材に疑問

谷原章介 

谷原章介 (C)まいじつ

6月29日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、神奈川県相模原市で起こった交通トラブルを巡る暴行事件について報道。一方だけを糾弾するような報道姿勢に、視聴者から疑問の声が相次いでいる。

事件は6月25日の夜、相模原市南区の駐車場で発生。交通トラブルの末、男性の顔や足を蹴って大怪我をさせたとして、25歳の男が逮捕された。

警察の調べに対して男は「運転しているときにトラブルになって、男性の顔を蹴り、ケガをさせたことは間違いない」などと容疑を認めているとのこと。警察は事件の詳しい経緯を調べているという。

この日の番組では、独自取材のコーナーで同事件を特集。「めざまし8」が独自に入手した暴行の一部始終が捉えられた映像と共に、事件の概要が丁寧に掘り下げられていった。

映像に捉えられていたのは、被害者と思われる男性が先に加害者の男に向けて、パンチやキックをするフリなどをして挑発する姿。これに加害者の男が応戦し、結果的に2人は乱闘を繰り広げる。

偏向報道?『めざまし8』に疑問の声

番組では、「黒い服の男は青い服の男性を蹴り倒し、倒れ込んだ男性の首を両足で絞める」とナレーションを入れ、加害者の男が先に仕掛けたと報道。さらに暴行に発展する前の映像でも、明らかに被害者男性が加害者の男に詰め寄っているにもかかわらず、あくまで加害者が悪いというスタンスを取っていた。

さらに特集の中で、加害者の男の名前と顔を公開。番組で流れた映像では被害者男性にのみモザイクがかけられているのだった。

そんな「めざまし8」の報道姿勢にネット上では、

《片方だけ名前出て、片方が出ないのは不公平。駐車場での暴行事件。これを独自取材と放送するめざまし8は何かおかしい。何を訴えたいのかな?》
《交通トラブルから暴行事件に。っていうニュースなんだけど、被害者と言われてる人の方が悪いと思うんだけど私だけ…?》
《お互い同意の上での喧嘩に見えたが一方を被害者と擁護したのはめざまし8にとってそうしなければならない理由があったのか?》
《めざまし8で見たけど被害者が挑発している。片方だけが一方的に罪に問わられるようであれば問題だ》

などの批判の声が続出。視聴者だけではなく、コメンテーターのトラウデン直美も違和感を覚えたようで、「被害者の方にもちょっと非はありそう」と顔をしかめていた。

加害者が怪我を負わせてしまったことは、もちろんいけないことなのだが、喧嘩両成敗という言葉もある。被害者が実害を訴え、加害者が逮捕されたのは間違いない事実だが、胸にシコリが残った視聴者も多いようだ。

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