最近では古き良き名作ゲームのリメイクやリマスター化をよく見かけるが、熱心なファンがなにかといちゃもんを付けることも多い。令和によみがえった『風のクロノア』シリーズも、意外な理由によって議論を呼んでしまったらしい。
ファンたちがこだわる意外なポイント
「風のクロノア」は、獣人の少年・クロノアを主人公としたアクションゲーム。風を操るクロノアの軽快なアクションが売りで、1997年にシリーズ1作目が発売されて以来、根強い人気を誇っている。
問題となっているのは、6月23日に配信開始されたニンテンドースイッチの『風のクロノア 1&2アンコール』の体験版だ。同作では、『風のクロノア door to phantomile』『風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~』の2本をリマスター化しているのだが、その“タイトル画面”が不評を買うことに。
【体験版配信開始!】
Nintendo Switch™/PlayStation®5/PlayStation®4/Xbox Series X|S/Xbox One版にて、体験版を配信中!発売前に少しだけ冒険をお楽しみください!#風のクロノア #クロノア25th pic.twitter.com/xkuHUsf6Kt
— 「アンコール」シリーズ公式_「風のクロノア 1&2アンコール」発売決定! (@encore_series) June 23, 2022
1作目の「door to phantomile」を起動すると、タイトルロゴをバックに軽快な音楽が流れた後、クロノアの代名詞とも言えるセリフ「わっふー」という声が流れる仕様。しかしそのタイミングが、PS版よりもわずかに先走って聴こえるのだそう。
たしかにPS版はテンポよく聞き心地がいい「わっふー」なのだが、リマスター版はやや食い気味で割り込んでくるような印象だ。往年のファンは即座に異変に気づいたようで、《わっふーのタイミングが早いの、直してほしいなあ。あれ気持ち悪い》《あの完璧なリズム感を崩す必要ありましたかね…》《わっふーのタイミングが早いのが気になりすぎて製品版買おうか迷うレベル》《確かにタイトル画面テレッテ テレッテわっふー になってるわ 適当すぎるなこれ》と不満を口にしている。
リマスターには付き物の不満も
これまで発売されたリマスター作品では、操作性やロード時間などが叩かれがちだったが、同作は「わっふー」のタイミングが火種に。門外漢からするとどうでもよく見えるが、ファンにとっては重要なこだわりポイントなのだろう。
また、重箱の隅をつつくような問題点だけではなく、他にも不満を寄せられている要素があるようだ。リマスター作品にはつきものだが、グラフィックについて改善の余地があるという。
今回のリマスターでは、1作目の「door to phantomile」はWii版、2作目の「世界が望んだ忘れもの」はPS2版をベースに作成されている。だが、1作目はリマスター版の方が低画質に感じるとの意見もあるようだ。また、リマスター版は全体的に色調が明るくなっており、もともとのダークな色合いの方がよかったという声も。
体験版の時点でチラホラと不満が上がっている同作だが、7月7日にリリースされる予定の製品版は、どんな反応を巻き起こすのだろうか。
文=野木
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