『news23』のルッキズム特集が物議!「説得力なさすぎ」「心に残った」

小川彩佳 

小川彩佳 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

フリーアナウンサーの小川彩佳が6月30日、自身がメインキャスターを務める『news23』(TBS系)で、各局が発売している『アナウンサーカレンダー』に疑問を呈した。

番組では見た目で価値判断を下す〝ルッキズム〟を取り上げた。

元『アンジュルム』メンバーの和田彩花、小説家の山崎ナオコーラ、東京大学大学院情報学環の田中東子教授がゲストとして登場し、小川を交えてトークを展開した。

テレビに登場する男性、女性の比率が10代、20代では女性の方が高く、30代以降は男性が高くなっているという調査が示されると、小川は「アナウンサーカレンダーというのがありまして、大体登場するのが、30歳前後までのアナウンサーなんですよ。若さや見た目が大きな価値基準であるかのような印象を感じるんですよね」とコメントした。

さらに「カメラワークを例にとっても、女性アナウンサーは足元からなぞるようなカメラワークをして撮られたりとか、そういったこともありました」と女性アナウンサーの扱い方に疑問を呈した。

アイドルやアナウンサーがルッキズムを語る意味

小川の主張に、視聴者からは

《「ルッキズム」を考える、という対談企画を美人アナが回しとる》
《ルッキズム語ってるけど、女子アナなんてミス○○とか思いっきりルッキズム使ってきただろ。元アイドルの子も、ルッキズムを有利に使って今のポジションじゃねーの?》
《多様性の尊重は大事だけど、自分の好みを主張できなくなるのは違くない?》
《アイドルとかアナウンサーがルッキズム批評しててクソワロタ。説得力なさすぎる》
《この話題やるなら男性の意見も取り入れるべきでは? イケメンにキャーキャー言ってる女子だっているわけで…》

などといった声が寄せられている。しかし一方で、冷静に番組を視聴していた人たちからは、

《「ブスと言うこと」は差別的だとわかりやすいが、「美人と言うこと」も差別的なのに気づきにくい。ということが心に残った》
《ルッキズムについての話を「美しさを褒めてはいけない」と誤って解釈して批判してる人には「それは違うよ」と言いたい》
《日本一短いスカートが売りのスマイレージから、十人十色なアンジュルムに変わっていったのは和田彩花の考え方の変化が大きく影響してるし、この時代に意味がある変化だったと思う》
《出演者たちが言ってた意味が伝わってない人がとても多いことに悲しくなる。色眼鏡を外させるのはとても難しい》
《小川彩佳さんと和田彩花さんに批判が集まってるけど、人前に出る職業、かつ容姿を褒められるお二人は戦わなきゃならないことばっかりだったと思う》

といった称賛や納得の声も上がっている。

そもそもジェンダーイコーリティーが充分ではない日本では、議論の〝そもそも論〟が共有されておらず、伝わらない場合も多い。特に今回のルッキズム特集は、それが顕著だったようだ。

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