新海誠の最新作にアニメオタク激怒! 成長を拒む子ども部屋おじさんたち

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新海誠監督の新作アニメ映画『すずめの戸締まり』に、声優・アニメオタクがまたぞろ身勝手な難癖をつけている。

同作は今年11月公開予定で、7月4日にヒロイン役の声優が発表された。大役に抜擢されたのは18歳の俳優・原菜乃華で、これが声優初挑戦だと言う。新海監督は1700人超のオーディション参加者から、全員の声を聴いた上で原を抜擢したそうだ。

お墨付きとあって期待も十分だが、なんと声優オタクはこれを

《新海監督は秒速5センチメートルとかの時代は「作りたいものを作ってる」って感じだったけど、最近じゃプロダクトプレイスメントとかも露骨すぎてね、いい作品ってよりはスポンサーに気を使いまくって作った作品になってるのが気になる》
《芸能人を使い、集客や宣伝するのは昔からの戦略だったけど、テレビ離れが進む今、どれだけ効果があるのか疑問 特に二次元アニメが好きな層はテレビ嫌いドラマ嫌いで最近の女優なんてわからないどころかマイナス要素で、声優の方が知名度も好感度も高かったりして》
《旧作派でして、「君の名は。」以降はちょっと距離感がある》
《本業声優じゃなくても実力がある人はいるのかもしれない。でも、見終わった後、このキャラがあの声優さんだったらもっと良い作品だったのにな、と思う事はあっても、その逆は無い》
《過去作のファンが離れる理由は、この辺が他のアニメ映画と同じになってしまったせいもあるだろう》

などと猛バッシング。「昔の新海誠は良かった」と過去にすがり、18歳の女性をPTSDにでも追い込みたいのかと思えるほど執拗な攻撃をしているのだ。

鼻で笑えるアニメオタクたちの身勝手な難癖

どうやらオタクたちは、俳優やタレントがアニメに起用されることに、未だ強い抵抗を覚えているらしい。昨今、声優がバラエティーやドラマに普通に出るようになったが、その逆は絶対に許せないようだ。

「過去作うんぬん言っていますが、『君の名は。』以降の新海作品は全て俳優がメインキャスト。別に今に始まったことではない訳で、この期に及んで『過去作のファンが離れる』なんて言っているのは成長できていないオタクだけですよ。『シン・エヴァンゲリオン』で〝現実に向き合え〟というメッセージに発狂したり、子ども部屋から広い世界へ出ることを説いた『トイ・ストーリー4』を親の敵のように嫌ったりと、幼稚なメンタリティがそのまま表れていますね」(サブカル専門ライター)

そもそも、キンキン声でねっとりしつこいアニメ演技が絶対的に良いとしている事自体、思考停止のステレオタイプだとも…。

「TVアニメにおいては、オーバーな発声と抑揚を付けまくった過剰演技が良しとされており、そのせいで声優の演技は全部このパターン。中年を興奮させるのが目的の深夜アニメならまだしも、ちゃんと中身のあるアニメ映画では、こうした演技は全く合いません。ジブリやディズニー・ピクサーがこの過剰な演技なら、作品はぶち壊しになるでしょう。そもそも、声優がグラビアや歌手活動、TV出演を果たしている時点で、〝声優とタレント〟の垣根はもはや無くなっているのに…。脊髄反射で『声優以外は認めない』とするオタクの姿勢が、門戸を狭めてアニメ業界の首を締めていると早く気付いて欲しいですね」(アニメ産業従事者)

「アニメ=オタク趣味」というイメージはすっかり過去のものとなったが、「アニメオタク=過激で厄介」という性質は全く変わっていないようだ。

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