フジ月9“映画化”乱発の理由は?『イチケイのカラス』も期待薄だが…

竹野内豊 

竹野内豊 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

竹野内豊が主演の月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)の劇場版が、来年1月13日に公開されることが分かった。月9ドラマの相次ぐ映画化には、賛否の声が上がっている。

昨年4月期に地上波で放送されていた『イチケイのカラス』。

主人公は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の刑事裁判官・入間みちお(竹野内)。自由奔放で型破りなみちおが、絶対に冤罪を生むことの無いように自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくストーリーだ。

世帯平均視聴率は初回に13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録して以降、常に二桁をキープし、最終回も13.9%と絶好調のまま終わったのだが…。

「高い視聴率とは裏腹に、ネット上の盛り上がりは皆無。特に、若い世代には全く突き刺さらなかったようで、ドラマ放送中にSNSでトレンドワードを席巻…なんてことにはなりませんでしたね。視聴率は高いけど、熱心なファンは特にいない、テレ朝の刑事ドラマシリーズのような感じでした」(芸能記者)

興行収入と地上波放送の一石二鳥

そのため、今回の映画化に関しても

《映画にするほど?》
《フジテレビはすぐ映画化するけど、映画館に行くほど興味はないからシリーズ化してドラマで見やすい方がいい》
《そんなにキャラ立ちもしてない(よくいるキャラ)のに盛り上がらねぇよと思った》
《何ですぐに映画化させるんだろう。2時間SPでTVでやれば良いじゃん》

と、映画化するほどでもないとの指摘が相次いでいる。

「最近の月9の映画化率はとにかくすごく、『コード・ブルー』『コンフィデンスマンJP』『ラジエーションハウス』『シャーロック』など見境なしです。『コード・ブルー』『コンフィデンスマンJP』は大成功、『ラジエーションハウス』は興行収入10億円程度でまずまず、『シャーロック』は5億円以下と、結果にはムラがあります。しかし、適当にドラマシリーズと同じノウハウとスタッフで2時間の続編を作るだけで、何億と稼ぎ出せるならばそりゃあ乱発するでしょう。ヒットしてもコケても、後に地上波で放送すれば、最低でもスペシャルドラマを制作した分の価値はありますから」(同・記者)

映画館に行くまでもない人は、大人しく地上波で放送されるのを待とう。

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