“ひと口ちょうだい”は許せない!? 明石家さんまの言い分に「わかる」

明石家さんま 

明石家さんま 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

〝コミュ力おばけ〟のイメージのある明石家さんまが、コミュニケーション方法の一種を否定する意外な発言を繰り出し、ネット上で話題を集めている。

きっかけは7月5日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)3時間SPだった。

この日、番組にはさんまと親交の深い浅田美代子が出演し、「愚かだなと思う男の言動」というテーマで、「皆でご飯食べている時にシェアとかあるじゃない? 『ひと口いい?』って言って『ダメ!』って言う男の人」と告白。

自分の料理をシェアしない男性を挙げると、「その人はそれを残していたりするわけ。ムカつくでしょ? 『アカン!』ってね…この方なんですけど」と、MCのさんまを指差した。

さんまはこれに「ちゃうねん!」と反論し、「俺が食べようと思っているやつを『ひと口ちょうだい』って…(自分で)頼めばいいでしょ」と理由を説明。「これ合うてるでしょ?」と正当性を主張したが、共演者からは「ひと口くらいあげるんですよ」などと反論が相次いだ。

しかし、さんまはめげずに「(ひと口あげると)『食べたら美味しかったやろうな』って後悔する」「頼みなはれって。何言ってんの!?」「俺がお勘定すんねんで!」など、声を荒らげて反論。再び共演者から「うわー、ケチ」「嫌いになっちゃう」などと言われても、「結構です」と開き直ったのだった。

スタジオブーイングもネット上は共感の嵐?

よほどシェアが嫌なのか、大皿から各々の小皿に取り分ける中華の場合でも、自分の分は自分で注文すると明かしたさんま。「(円卓が)回ったことないです」などと続け、共演者からはブーイングだったが、ネット上では

《わかる 図々しいよね》
《シェアしたいから私と違うもの頼んでとか言ってくる奴もいる 本当嫌い》
《こっちのも一口あげるよって言われるけど、別にあなたが頼んだの食べたくないし》
《これ断るとケチみたいな感じになるのが意味わからん》
《そんなこと言えるような仲になったことない》

などといったように、共感を集めている。

「印象操作したいのか、さんまは重大な前提条件をオミットしています。『ひと口ちょうだい』というのは、その前にカッコ付きで『こちらのもひと口あげるから』という意味が含まれているんですよ。これは、互いの趣味嗜好や食の好みを知り、どんな人間性かを推測するきっかけを作る、いわば食を通じたコミュニケーションなのです。このカッコ部分が抜け落ち、『ひと口ちょうだい』だけが独り歩きした結果〝嫌われる発言〟の代表のようになってしまいましたが、これはれっきとした人付き合いの方法。飲食を通して交流を図る、いわば飲み会における〝飲みニケーション〟に近い正統派な手法ですよ」(コミュニケーション論専門家)

食を通して人を知る、なんと素晴らしいコミュニケーションなのだろう。世の圧力やさんまの悪口に怯えず、これからもどんどん「(こっちのもあげるから)ひと口ちょうだい」と言っていこうではないか。

【あわせて読みたい】