日本に第三次スピリチュアルブーム到来! 占い・オカルトにハマるワケ

(C)Kiselev Andrey Valerevich / Shutterstock

7月11日に放送された心霊特番『口を揃えた怖い話』(TBS系)は、ツイッターのトレンド1・2位を独占する快挙を果たした。この好評から〝スピリチュアルブーム〟の再来がうかがえる。

番組は雑誌編集者、怪談師、霊能師といった心霊の専門家たちが口を揃えた、日本全国47都道府県の最恐スポットを一挙公開する番組。

あばれる君、村重杏奈は実際に心霊スポットで宿泊ロケを行い、現代の小学生の間に伝わる新時代の〝学校の怪談〟再現ドラマも放送していった。

ここで放送された怪談「パソコンババア」が話題となり、放送中からツイッターのトレンド入り。番組名も反響を呼び、なんと参議院選挙の結果を押さえ、国内トレンド1・2位を独占するという好評を博した。

ところで、現在のテレビ界では〝占い〟が一大コンテンツとして流行中。地上波では『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)と『占いリアリティーショー どこまで言っていいですか?』(テレビ東京系)といった占い番組が人気を博すのみならず、番組出演の占い師が予約困難な超売れっ子となっている。

こうした流れの中、トレンドトップを独占するほど大好評となった「口を揃えた怖い話」。ここから見えるのは、〝第三次スピリチュアルブーム〟の到来だそうで…。

日本で “スピリチュアルブーム”再来か

「宜保愛子さん、細木数子さん、Mr.マリック、『USO!? ジャパン』(TBS系)、『オーラの泉』(テレビ朝日系)、関暁夫ことセキルバーグの都市伝説など、これまで日本では占い・心霊・超能力といったオカルト・スピリチュアルが定期的にブームになってきました。これらはネットの発達で非科学的であることが暴かれ、下火になっていったのですが、占いと心霊番組が人気な今、ブームは再来したと言っていいでしょう。これらは話を聞くだけで予算が掛からず、懐事情の厳しいテレビ局にも好都合ですし、今後ますます増えていくことが予想されますね」(オカルトライター)

だが、こうした流れを危険視する向きもある。

「先日の安倍晋三元首相銃撃事件を巡り、容疑者が安倍元首相と統一教会の関係を供述したことから、ネット上ではカルト宗教にまつわる論争が一大トピックになっています。第2、第3の容疑者を生まないためにも、スピリチュアル・オカルトの台頭は警戒しなければなりません。回り回って、いつか同じような事件を起こしかねないブームの再来は、到底歓迎できる動きではありませんね」(ノンフィクションライター)

かつてはオウム真理教事件などもあり、スピリチュアルに負のイメージが付いた日本社会だが、果たして…。

【あわせて読みたい】