『ドリカム』最新シングルの売り上げが悲惨…世代交代の波に乗れず?

(C)Aleksandar Mijatovic / Shutterstock

7月7日に『DREAMS COME TRUE』(ドリカム)が、ニューシングル『羽を持つ恋人』をリリース。しかし令和の現代では通用しないのか、CD売り上げは伸び悩んでいるようだ。

「羽を持つ恋人」は、俳優・香川照之プロデュースの昆虫アニメ『インセクトランド』(NHK)の主題歌に起用されている曲。

「ドリカム」の新たな挑戦ということで、楽曲の歌詞の他に「キャラクター紹介」「ぬりえ」「まちがいさがし」などのコンテンツが収録された〝プレイブック仕様〟のCDパッケージとなっている。

かなり工夫を凝らした最新シングルだが、売り上げは悲惨な模様。『オリコン』の7月4日から10日分を集計した『週間シングルランキング』では、初登場14位で全盛期の勢いは全くない。推定売上枚数も2627枚と低く、同じく初登場の元『NMB48』白間美瑠の『Shine Bright』が13位で敗北。初登場1位に輝いた『関ジャニ∞』の新曲『喝采』の推定売上枚数15万840枚とは雲泥の差だった。

悲惨なのはCD売上げだけではない…?

また「ドリカム」は、公式YouTubeチャンネルもイマイチ盛り上がりに欠けているようだ。チャンネル内ではライブ映像を中心に、オフィシャルMVなどがアップされているのだが、再生数は数万回程度と中堅ユーチューバーレベル。数百万再生の動画もあるにはあるが、数は少ない。ちなみに最近YouTubeで流行しているショート動画も、1万再生に到達しないものばかりである。

「ストリーミング配信が主流となっている昨今、CDの売上げが厳しくなっているのは周知の通り。上手く波に乗れなかった大物アーティストは、新進気鋭の若手にも負けてしまいます。しかし、そんな中でも『Mr.Children』は、5月11日に同時発売されたベストアルバム『Mr.Children 2015-2021&NOW』が約19万3千枚、『Mr.Children 2011-2015』が約18万枚という驚異的な売上げを叩き出しました。また、サブスクを批判した山下達郎も、ニューアルバム『SOFTLY』の初週売上げは約15万枚と好調です。もちろんアルバムとシングルでは比較対象にはなりませんが、今でも活躍できるアーティスト、時代の波に飲まれてしまったアーティストと、大物の中でも明暗がクッキリと分かれているようですね」(音楽ライター)

昨年には、ベースの中村正人が自身のブログでCDが売れないことを嘆いたこともあった。果たして彼らが再び返り咲く日は訪れるのだろうか…。

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