『めざまし8』“ジェンダーギャップ”批判も女子サウナ特集…「学習能力ゼロ」

谷原章介 

谷原章介 (C)まいじつ 

7月14日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)は〝ジェンダーギャップ〟について取り上げた。しかしその後、矛盾するような特集が放送され、視聴者から大ブーイングが巻き起こっている。

番組は、世界各国の男女間の平等について、「政治参加」「経済」「教育」「健康」の4つの分野をもとに評価した「ジェンダーギャップ指数」を取り上げた。

ジェンダーギャップは不平等や格差のことを指し、1が男女の完全平等、0が完全不平等として評価。数値が低いほど男女の格差があることを示している。

日本の数値は0.650。「教育」「健康」分野で上位にランクインしたものの、残り2つの分野では下位になった。総合順位は146カ国中116位で、前回の120位からやや上昇したものの、主要7カ国(G7)で最下位という悲惨な状況に。

1位にアイスランド(0.908)、2位にフィンランド(0.860)、3位にはノルウェー(0.845)がランクイン。そこで、日本と他国の違いを検証することになった。

日本在住のアイスランド人は、日本のイメージについて「男女の役割が強く感じる」といい、レストランの量が少ないメニューの表記について、「女性用」と掲げられていることなどについて疑問を呈した。

ジェンダーギャップ指数を無視?

番組は「先入観・固定観念を植え付けがち。子どもにはそのようにしないようにしていくべき」とコメントを添えた。しかし、あろうことか、その後の特集で「#サウナ女子」の流行について追っていった。

「女性サウナ」の急増について深く追究した内容だったが、約10分もかけてわざわざ性別を強調するような特集を流したことについて、視聴者からは

《ジェンダーギャップの話で先進国最下位って言ってたのに、女性サウナ特集は気持ち悪すぎ》
《さっきジェンダーギャップのこと言ってたのに女性用サウナとか特集しちゃうの笑えない》
《女性サウナとか男性サウナとか頼むから性別で区別しないで》
《ほんの30分ほど前にジェンダー云々の話してて、女性サウナ云々って学習能力ゼロかな》
《サウナブームで女性サウナ特集やってるけど、ひどいなこれ》
《ジェンダーギャップを批判する話題のあとに「女性用サウナ」 の話題。何コレ、ワザと?》

など、嫌悪感を抱く声が多く上がっている。

ジェンダーの先入観について喚起しておきながら、堂々と女性専用のサウナの話題を報道した「めざまし8」。トレンドを取り上げるくらいの軽い気持ちで特集したのだろうが、この2つの特集にこそ、視聴者はギャップを感じずにはいられなかったようだ。

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