人気アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(テレビ東京系)の第86話『キルバーンの罠』が、7月16日に放送。初代『ドラゴンクエスト』をオマージュしたと思われる“伝説のやりとり”が再現されたことで、視聴者たちを熱狂させている。
※アニメ『ダイの大冒険』最新話の内容に触れています
新たに覚醒した「双龍紋」の力を使い、大魔王バーンと互角の戦いを繰り広げるダイ。その実力を認めたバーンは、人類への裏切りをそそのかす。しかしダイはこの誘惑を拒絶し、ふたたびバーンに刃を向けるのだった。
前回の戦いではあえなく惨敗していたが、父・バランから「竜の騎士」の紋章を受け継いだことで、ダイはかなりのパワーアップを果たしている。その力を活かして、バーンをあっという間に追い詰めていく。
【本日放送!】
このあと9時30分から、テレビ東京系列にて第86話「キルバーンの罠」放送!
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— 「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」アニメ公式 (@DQ_DAI_anime) July 16, 2022
そんな戦闘シーンの一方で、大きな盛り上がりを見せたのがバーンによる“勧誘”の口上。バーンはダイが自分と同レベルの境地に上り詰めたことを賞賛し、「余の部下にならんか?」とヘッドハンティングを仕掛けるのだ。
魔王が自分のもとを訪れた勇者を前にして、味方になるようにと持ち掛けるのは、ファンタジー作品において一種のテンプレとなった表現。現在も多くの作品でパロディーされているが、その大本は初代『ドラゴンクエスト』のりゅうおうが発した「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ○○に やろう」というセリフだと言われている。
『ドラクエ』を髣髴とさせる名ゼリフ
おそらく同シーンについても、『ドラクエ』の名ゼリフにリスペクトを捧げたものだと思われる。今回の放送に際しても、視聴者たちは《世界の半分をやろう展開キター!!》《ドラクエにおけるお約束とも言える「世界の半分をやろう」ってやつだ!!》と大きな盛り上がりを見せていた。
ちなみに最近でも、ゲーム『ドラゴンクエストビルダーズ』において、この提案に乗ってしまったifの世界が描かれたことが。元ネタから30年以上が経っても、『ドラクエ』ファンにとって馴染みの深いエピソードであることは間違いない。
しかも「ダイの大冒険」の場合には、バーンのヘッドハンティングには確固たる裏付けが用意されている。これまでにダイは強大な力によって、人間社会に馴染めなくなる予兆が描かれていた。バーンはそれを踏まえて、「人間は最低だぞダイ」「お前は必ず迫害される」と説得していくのだ。
それに対してダイが出した答えは、まさに勇者の鑑といったもの。熱いやりとりに、《ダイが勇者として出した答えがあまりに切なくて泣く》《ダイの人間に対する愛の深さに思わず涙》と、感動させられた視聴者も少なくない。
勇者と魔王の戦いは、この先どんな結末を迎えるのだろうか。見逃せない展開が続きそうだ。
文=Tら
写真=まいじつエンタ