伝説の大女優「芦川いづみ」が神保町シアターに再び降臨!

そのファンは50代以上がメーンだが、少ないながら20~30代も含まれている。女優芦川いづみ(80)の魅力は時代を超えたものと言っていいだろう。

今回は前回大入りを記録した『誘惑』(1957年)、『あした晴れるか』(60年)のアンコール上映に、新たに選出した代表作14作品を加えた全16作品の構成。坊主頭の尼さん姿で登場するユーモラスな青春篇『美しい庵主さん』(58年)から、真摯な役どころに挑んだ社会派作品『日本列島』(65年)にいたるまで、バラエティーに富んだ内容となっている。

“夭折のスター”赤木圭一郎の代表作『霧笛が俺を呼んでいる』(60年)が含まれていることも、見逃せない。マドロス役の赤木圭一郎を相手に、陰のある美しさを見せる芦川いづみがたまらなくいいのだ。

この作品にはデビュー間もない吉永小百合も出演しているが、彼女が日活時代に一番親しくしていた女優は芦川いづみだ。その美貌と清楚なイメージに憧れ、「自分もああいう女優になりたい」と常に思っていたという。

芦川いづみは1968年に同じ日活俳優の藤竜也と結婚したことを機に女優を引退。以来、メディアに一度も登場していない。そのことによって、神秘性が保たれていることも確かだろう。