アニメ『ONE PIECE』のオリジナル展開がエグイ…「ワノ国編」の無残な犠牲者

アニメ『ONE PIECE』のオリジナル展開がエグイ…「ワノ国編」の無残な犠牲者

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

原作にはないアニオリ要素が度々盛り込まれることでお馴染み、アニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)。7月17日放送の第1025話『最悪の世代全滅!? 四皇の大技!』では、“とあるキャラクターの最期”が鮮明に描かれ、視聴者を絶句させてしまったようだ。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

この日放送されたエピソードは、原作コミックス100巻の第1008話「頭山盗賊団棟梁 アシュラ童子」と第1009話「奈落」の一部を映像化した物語。アニメの前半では「赤鞘九人男」と裏切り者のカン十郎による戦闘、後半ではカイドウとルフィたちの戦いが中心に描かれていく。

アニオリ展開が盛り込まれたのは、前半パートでのこと。光月おでんとの再会に「赤鞘九人男」が湧き立つ一方で、アシュラ童子だけが“偽物”であることを看破。すると偽おでんは、体に巻き付けた爆弾に火をつけて、全員を道連れにしようとする。

「何もできず、赤鞘もここで果てる。この俺と一緒にな」と邪悪に言い放つ偽おでん。そこでアシュラ童子は、「これ以上光月おでんを汚すな!」と叫びながら、仲間を守るために決死の覚悟で突撃。次の瞬間、すさまじい爆風に包まれてしまう…。

残虐なアニオリ要素に悲鳴

アシュラ童子がカン十郎の策略によって爆発に巻き込まれるシーンは、原作にも存在した。しかしアニメ版が決定的に違うのは、“最期の姿”が描かれていること。

自爆を阻止するまでは同じだが、原作のアシュラ童子は燃え尽きた体の一部だけが描かれている。一方でアニメでは血反吐を吐いて白目を剥き、ボロボロの状態で倒れる無残な姿が鮮明に描写されていたのだ。

原作ではまだ生きているかもしれないと希望を抱ける描写だったが、アニメ版ではもはや到底生存ルートを考えられないほどのグロテスクな姿に。予想外のアニオリ要素に、ネット上では《原作だと生死は微妙だったが、まさかアニオリでここまではっきり遺体を映すとは…》《アシュラの最期、原作よりアニオリで補完されてたのつらい》《紙面だけだと爆発の大きさとかアシュラの傷がわからなかったからほんの少しの希望が残ってたけど、アニメで見るとやっぱり無理だったのかなって》《原作より、アシュラの姿がより露わに。分かってはいたが、やはり彼は…》と悲しみの声が溢れかえっている。

ちなみにファンから嫌われているカン十郎は、今回のアニオリシーンのせいで一層ヘイトを向けられた模様。視聴者からも《カン十郎のヘイトがますます上昇》などと言われている。アニメ制作スタッフはカン十郎をより嫌わせるために、残酷なシーンを追加したのかもしれない。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ