ダチョウ倶楽部の“熱々おでん”批判が消えた?「食べ物で遊ぶな!」勢が…

上島竜兵さん 

上島竜兵さん (C)まいじつ 

炎上をでっち上げたり、難癖のような批判を繰り出したりと、何かと口うるさいネット上の〝正義マン〟たち。7月19日、そんな彼らが珍しく、しおらしくなってしまう企画が『アメトーーク! ダチョウ倶楽部を考えようSP』(テレビ朝日系)で行われた。

この日は5月に亡くなった上島竜兵さんの追悼に、残されたメンバーの寺門ジモン、肥後克広と、有吉弘行、土田晃之といった「竜兵会」メンバーが集結。生前の名場面VTRや「アメトーーク!」の思い出を映像と共に振り返り、思い出話に花を咲かせていった。

そして後半には、リアクション芸のメインを担っていた上島さん亡き今、「ダチョウ倶楽部」がどのようなリアクション芸を行うのかテスト。ジモン・肥後が2人で考えた新たなおでん芸・熱湯風呂を初公開し、その手応えを探っていった。

これまでおでんを食らうのは上島さんだったが、新たな芸ではジモンが「ジモンやめろ!」と自らに言い聞かせながら自分で体を押さえ、肥後がおでんを顔の近くに。ジモンはその手を掴むと肥後の顔におでんを当てるなど、リニューアルしながらも芸風は健在だった。

「食べ物で遊ぶな勢」もあまり声を上げられず?

こうした芸には「食べ物を粗末にしてはいけない」というクレームが付き物だが、今回の放送に際し、ネット上には

《熱々おでんはやらなくていいと思う。食べ物は大切な時代だし》
《熱々おでんは何回見ても笑えるな。食べ物を無駄にとかコンプライアンスとかそういうのじゃないんだよ》
《カラシやワサビを詰めたシュークリームを食べる事自体、食べ物を粗末にするということでコンプライアンス的に今はアウトだろう》
《今日のアメトーーク見てなお、食べ物を粗末にするなとかいう奴はやばいと思う》
《年をとって価値観が変わったからか、全然笑えなくなった。物壊したり食べ物粗末にしたり下品で受け入れられない》

といった声が。批判はあれど、以前に比べるとトーンダウンした印象だ。

「誰かが亡くなった時には、生前の行いを無視して『死んだ人を悪く言うな』という論に染まりがちです。今回のOAではそんな暴論と正義感が自分の中でぶつかり、『食べ物を粗末にして許せないけど死んだ人を悪く言いたくない』という葛藤が生まれ、歯切れの悪いトーンダウンした批判になったのでは」(思想批評家)

正義マンはさておき、切れ味の落ちた新たな武器で、新生「ダチョウ倶楽部」はどれほど闘っていけるのか…。

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