“氷河期世代”への見せしめ?「秋葉原無差別殺傷事件」加藤智大死刑囚が死刑に

安倍晋三さん 

安倍晋三さん (C)まいじつ 

7月26日、古川禎久法務大臣が「秋葉原無差別殺傷事件」を起こした加藤智大死刑囚の死刑が執行されたことについて記者会見を開いた。安倍晋三元首相銃撃事件から程なくして刑が執行されたということで、2つの事件を関連付ける人も多いようだ。

「秋葉原無差別殺傷事件」は、2008年に秋葉原の歩行者天国で発生。加藤死刑囚は犯行直前、ネット掲示板で「秋葉原で人を殺します」「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います。みんなさようなら」などと犯行予告をして実行。7人が死亡、10人が重軽傷を負う大惨事となった。

死刑執行を発表した記者会見では、記者から「安倍元総理の銃撃事件が執行命令に関係したのか」という踏み込んだ質問も。これに古川法務大臣は「安倍元総理の事件と今回の死刑執行の判断は全く関係はない」と答えたという。

山上徹也容疑者と関係はないと言うが…

とは言え、ネット上では、

《このタイミングでの執行はポスト山上徹也になりえる無敵の人達への政府の圧力を感じる。加藤智大もまた母親に虐待を受けた氷河期世代だった》
《2人とも母親との関係に問題がありだった。男の子と母親の関係性は色々と研究されていかなければならないかもしれない。氷河期の闇だけではない》
《加藤智大の死刑執行は氷河期、毒親、格差社会と色々ダブる山上を連想せざるを得ない》
《間接的に加藤さんや氷河期世代を追い込んだ統一カルト自民政府にも責任があると思います》
《やった事に対して共感も擁護も出来ないし、クソ野郎の中のクソ野郎という評価は不変ではあるんだけど、同じ氷河期を経験した者としては、もしかしたら違う世界線の自分が加藤智大と同じ事をして、たまたまこちらでは自分はなんとか普通でいられたのではないかと、背筋が寒くなる時はある》

など、2つの事件を関連付ける声が続出している。

確かに、加藤死刑囚と山上徹也容疑者は2人とも母親に虐待を受けた氷河期世代。もしかすると、このタイミングでの死刑執行は事件を起こす可能性がある人物への警鐘なのかもしれない。

振り返ってみると、氷河期世代が起こした凶悪事件は非常に多い。2019年に発生した京都アニメーション放火殺人事件の青葉真司被告もその1人。もちろん事件を起こしたことを正当化する訳ではないが、間接的に氷河期世代を追い込んだ政府にも責任があるような気がしてならない。

凄惨な事件を未然に防ぐためにも、政府にはもう少し国民に寄り添った政治をして欲しいものだ。

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