イジメで転校は逃げ?『家庭教師のトラコ』根性論に批判「昭和脳なのか?」

橋本愛 

橋本愛 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

7月27日、俳優の橋本愛の主演ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)の第2話が放送された。イジメを根性論で解決するストーリーに、ツッコミの声が殺到している。

「どんな志望校も合格率100%! しかも授業料はお任せ!」という伝説の家庭教師・根津寅子(橋本)。彼女に依頼したのは、30代、40代、50代の年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親たちだった。

寅子は説教もしないし、難しいことも言わない。ただ、世の中にある現実を子供たちに見せるだけ。しかし子供たちは、いつの間にか「正しいお金の使い方」を知ることになる…。

第2話では、定食屋『万福亭』を営む智代(板谷由夏)の息子・高志(阿久津慶人)を寅子が担当することに。寅子は、高志がレジから5千円札を抜き出すところを目撃する。その理由は同級生にカツアゲされているからだという…。

「ケンカで大切なのは先制攻撃」

「イジメを受けていた高志ですが、その解決法がネット上で物議を醸しています。高志の父親は転校をすすめるが、母親は『自分は逃げたんだってず~っと思い続けることになる。嫌なことから目をそらして自分をごまかすことになる』『そんな大人になってほしくないのよ』と主張したのです。さらに寅子も、『ケンカで大切なのは先制攻撃』『大切なのはいくらやられても、相手から目をそらさないこと』などとアドバイス。結局高志は、ボコボコにされながら同級生から5000円を奪い返したのです」(芸能記者)

ドラマ内では、高志が〝いじめに打ち勝った〟かのように表現されていたが、視聴者からはツッコミが殺到。

《謎思考回路の説教系ドラマ。 学校でお金を巻き上げられたら、警察呼べよ。イジメが嫌だから転校する選択肢否定。お前の子供がイジメられてから脚本作れよ》
《いじめで転校させるのは逃げることじゃなくて、進むことだと思うけどなあ…》
《いじめには逃げずに戦えとか、逃げたらずっと傷として残るとか、それは間違いでしょう 脚本家は昭和脳なのかな?》
《根本的ないじめ問題は全く解決してないし、これからもカツアゲされそうで心配です》
《いじめを精神論で片付けないでよ》
《こういうシーンが世のイジメ助長してるんでは?》

といった声があがっている。

コンプラが厳しい令和の時代に、なかなかトガった脚本を仕上げたものだ…。

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