アニメ『ONE PIECE』原作改変で矛盾が発生…ビッグ・マムの能力にツッコミ殺到

アニメ『ONE PIECE』原作改変で矛盾が発生…ビッグ・マムの能力にツッコミ殺到

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

原作とは異なる要素を取り入れることで、たびたび議論を呼んできたアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)。7月31日放送の第1027話『ルフィを守れ!ゾロとローの剣技』では、ビッグ・マムの能力に矛盾が生じたのではないかと疑われている。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

前回に引き続き、カイドウ&ビッグ・マムの同盟と、「最悪の世代」の戦いを展開。強力すぎるタッグを無理やり引きはがすため、ゾロたちは協力してビッグ・マムを崖から落とすことを狙う。

能力者の弱点である“泳げない”という特性を活かしたこの作戦。見事なコンビネーションによりゼウスやプロメテウスを足止めし、ビッグ・マムを海に突き落とすことに成功する。

しかしカイドウの横やりによって、プロメテウスが逃亡。解放されたプロメテウスは一直線に海へと向かい、海中に沈みゆくビッグ・マムを救出するのだった。

今回、原作改変があったのは、ビッグ・マムの落下シーン。原作では海に落ちる前に空中で助け出されていたのだが、アニメではなぜか一度水中に落下し、その後引き上げられる流れとなっている。ごく些細なアニオリだと思われるかもしれないが、原作ファンからはツッコミを浴びてしまった。

「悪魔の実」の能力をめぐって激論

プロメテウスは、ビッグ・マムが「ソルソルの実」によって魂を与えたホーミーズの一種であり、「炎の化身」という設定。そのためネット上では、《なんで炎のプロメテウスが、海に入れて消滅しないで動けるわけ?》《プロメテウス海の中入れるのおかしいやろ》《プロメテウスが海の中に入って無事なの謎なんだけど!》などと指摘されている。

たしかにプロメテウスは公式に「水には弱い」という設定があり、以前にはジンベエの“撃水”によってダメージを負う描写も。この事実を知る人からすれば、ビッグ・マムを救うために潜水するのは不可思議に感じられてしまうのだろう。

また、「悪魔の実」は海との相性が悪いというのが「ONE PIECE」の基本設定。能力によって生み出されたプロメテウスが、海の中に入ることに、違和感を抱く人もいたようだ。しかしこの点に関しては、ビッグ・マム自身がキャンディにソウルを与えた「アメウミウシ」で海を渡っていた過去があるので、あまり問題ないのかもしれない。

熱心なファンは原作を隅々まで読み込んでいるもの。改変する際には、それなりの知識と覚悟がないと難しそうだ。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ