月9『競争の番人』は失敗作? 視聴率低下で2作連続の空振りに…

杏 坂口健太郎 

杏 坂口健太郎 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

8月8日、坂口健太郎と杏がダブル主演する月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)の第5話が放送された。ついに視聴率が本格的に下がり始めたようだ。

刑事の白熊楓(杏)は、ミスが原因で公正取引委員会審査局・第六審査へ異動させられてしまう。

そこには、天才で理屈っぽく、ひねくれ者の小勝負勉(坂口)など個性豊かなメンバーが在籍していた。

白熊は公正取引委員会・第六審査、通称〝ダイロク〟の職員として、独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、公正な競争の場を守る〝競争の番人〟として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実を炙り出していく。

初回世帯平均視聴率は11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と好スタートだったが、第2話で一気に8.9%まで下降。その後、9%台を保っていたが、第5話で8.0%に。大ピンチを迎えている。

月9史上初の快挙! フジテレビが自画自賛

「『競争の番人』は、特に流行る要素の無いテンプレ的な作品。年寄りにはそこそこウケますが、若者ウケは壊滅的です。円盤の売上や見逃し配信の再生回数が見込めない分、視聴率だけは好調をキープしなければなりません。もし7%台に突入したなら、完全に失敗と言えるでしょう」(芸能記者)

フジ系の月9は、前クールの綾瀬はるか主演ドラマ『元彼の遺言状』でも全く同じ失敗をしている。こちらもズルズルと視聴率を下げ、豪華キャストの割に尻すぼみで終了。記憶に残らない作品になってしまった。

「『元彼の遺言状』と『競争の番人』はどちらも、1991年生まれの新進気鋭のミステリー作家・新川帆立氏が執筆した小説が原作。フジテレビは、〝日曜劇場といったら池井戸潤〟のように、〝月9といったら新川帆立〟という構図を作りたかったのかもしれません。『セブンルール』(同系)で新川氏に密着した際、〝同じ作者の作品が月9で2クール連続放送されるのは快挙〟と、マッチポンプこの上ない宣伝をしていました」(同・記者)

どうせなら4クール連続にでもしたらどうだろうか。

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