映画『ONE PIECE』最新作の興収は伸び悩む?“鬼滅”との決定的な違い

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国民的作品『ONE PIECE』の劇場版最新作『ONE PIECE FILM RED』が、8月6日に全国の映画館で公開された。公開から2日で興行収入22.5億円を突破するなど、早くも記録的な数字を叩き出しているが、やはり『鬼滅の刃』を超えることはできないと予想されている。

同作は、歌姫・ウタを中心に物語を展開。彼女のライブを見るために、ルフィ率いる麦わらの一味は、音楽の島「エレジア」を訪れる。そこで、彼女が「ONE PIECE」のキーパーソンであるシャンクスの娘という衝撃の事実が発覚するのだった…。

公開直後の8月8日、ツイッターの『ONE PIECE』公式アカウントが映画の成績について《157万人動員/興行収入22.5億円突破!》と報告した。この数字は2022年に公開された映画の土日2日間の記録で第1位。さらに歴代の劇場版「ONE PIECE」の中でも第1位という、凄まじく好調な滑り出しだと言う。

映画『ワンピース』に寄せられる不評…

しかし、肝心の内容はイマイチな様子。劇場に足を運んだ人からは、

《ウタが好きになれるかどうかで評価が分かれると思う。自分は好きになれなかった。シャンクス目当てで観に行ったのに、いまいち出番が少なくて消化不良》
《とりあえずキツい…ウタとAdoさんの映画です》
《これから最終章にむけて盛り上がって行く中でAdoのMV映画になるとは思ってもなかった》
《本当に不快でした。歌唱シーンがあまりにも多すぎる》
《Adoさんが好きな人、シャンクスが好きな人なら観に行くことをおすすめできます。しかし、私的には音楽の趣味が合わない人とドライブさせられた気分になりました》
《今まで見てきたワンピースの映画の中でも悪い意味で印象に残る作品でした。映画半分はAdoの歌をひたすら聞かされる》

などといった酷評が相次いでいる。

「滑り出しこそ、歴史的大ヒット映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や、100億円超えの大ヒット作『劇場版 呪術廻戦 0』と並んでいる『ONE PIECE FILM RED』ですが、これ以上記録を伸ばすのは難しいかもしれません。と言うのも、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』は原作のストーリーを上手く映像化した作品。なおかつ作品として見所が多く、リピーターが多い作品でした。酷評レビューから、リピーターがあまり望め無さそうな『ONE PIECE FILM RED』が、〝第三の鬼滅〟になる可能性は限りなく低いでしょう」(アニメライター)

CMや広告、芸能人を使ったプロモーションが実を結び、スタートダッシュには成功した「ONE PIECE FILM RED」。このまま順調に興行収入を伸ばすことはできるのだろうか…。

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