古参VTuberから『原神』攻略チャンネルへ…“ふくやマスター”の知られざる変遷

古参VTuberから『原神』攻略チャンネルへ…“ふくやマスター”の知られざる変遷

古参VTuberから『原神』攻略チャンネルへ…“ふくやマスター”の知られざる変遷 (C)PIXTA

福山雅治の声真似を得意としている異色のVTuber・ふくやマスター。かつてはVTuber界隈で、かなりの人気を誇っていたのだが、その後、思いがけない方向に進んでいたらしい。現在はむしろ『原神』界隈での知名度が高まっている。

そもそもふくやマスターとは?

もともと、ふくやマスターは福山〇治(ふくやまぴーはる)名義で活動していた動画投稿者。2018年にふくやマスターに名義変更し、本格的にVTuber活動を開始した。それまでは歌ってみた動画などの投稿がメインだったものの、活動を多岐に広げていった。

他のVTuberとコラボすることも珍しくなく、とくに『にじさんじ』所属のVTuber・叶と仲がよかったことで有名。度々コラボを行い、並々ならぬ思いをぶつけることもあった。

活躍の場はYouTubeだけに止まらず、2019年2月には『マツコ会議』(日本テレビ系)に出演。マツコと雑談を交わし、視聴者からの反応も上々だった。結果としてメディア露出が増えていくようにも思われたが、その後はVTuberブームが沈静化の方向に。そのためか、ふくやマスターのチャンネルは思いもよらない方向性に突き進んでいく。

流行りのソシャゲで再生数アップ

現在のふくやマスターは、「にじさんじ」や「ホロライブ」が活躍するいわゆるVTuber界隈とはちょっと離れた場所で活躍している。メインコンテンツは、ソシャゲやゲームなどを扱った動画だ。

変化があったのは2020年半ば頃。『プリンセスコネクト!Re:Dive』の初心者向け講座や、プレイ動画などを投稿していた。そしてそれ以降、さまざまな人気コンテンツをカバーしていくことに。『ウマ娘』や『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』や『グランブルーファンタジー』などにもちょこっと手を出しつつ、『原神』というキラーコンテンツを見出した。

「原神」関連動画は再生数が高く、VTuberとは関係なしにゲーマーたちに届いていた印象。この路線が大成功した証拠として、「原神」公式からオファーを受けて、中国の動画共有サイト『bilibili』に出演しているほどだ。

最近では活動の幅を広げるためか、ソシャゲだけでなく、さまざまなゲームの動画にも手を出している状況。とはいえ、いまだに「原神」も鉄板コンテンツの1つとして続いている。

いろいろとユニークな立ち位置となっているふくやマスターだが、この先どのような道へと進んでいくのか。今後の動きにも注目していきたい。

文=城門まもる

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StudioRomantic / PIXTA