朝ドラ『ちむどんどん』の脚本が崩壊!? 礒崎元農水副大臣の苦言に賛否

(C)Dutchmen Photography / Shutterstock 

元農林水産副大臣で元参院議員の礒崎陽輔氏が8月14日、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に対し、「脚本の論理性が崩壊している」などとツイート。ネットをザワつかせている。

礒崎氏はハッシュタグ〝#ちむどんどん〟をつけ、《芸能評論は控えていますが、この番組に多くの意見を頂いています。俳優の皆さんは立派に演じられていますが、脚本の論理性が崩壊しています。私自身沖縄振興の関係者として残念であり、既に手後れかもしれませんがNHKは猛省する必要があります》とツイートした。

「16日の放送では、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)の兄である賢秀(竜星涼)が〝ねずみ講〟にハマっていることが発覚しました。しかし、母・優子(仲間由紀恵)は『賢秀が一生懸命やってるんだのに、応援してあげたいさー!』と、まさかの後押し。視聴者から大ブーイングが吹き荒れました。礒崎氏も立場がありながら、もはや我慢がならなかったのかもしれません」(テレビ誌ライター)

『ちむどんどん』が政治家をも巻き込み…

礒崎氏の番組批判に、

《わかる。歴史と平和の大切さを伝承していくことも使命のひとつであるはず公共放送が、沖縄戦における戦没者の英霊が踏み台に使っていてどうかと思う》
《沖縄戦の凄惨さを無碍にする展開はどう考えても不謹慎極まりないと感じました。役者もかわいそうですよね》
《最近の朝ドラで脚本の破綻が全くなしにストーリーを完結できたのって『あまちゃん』くらいでは? 時間稼ぎとしか思えない筋書きにはもうウンザリ》
《仰る通りです。いくらフィクションとはいえ、朝ドラの影響力をあまりにも軽んじているとしか思えないシーンが多すぎます》
《素材はいいのに脚本がね…展開急すぎで消化不良で起こしてるからまず脚本料理した方がいいと思う》

などと賛同する意見が上がっている。

一方で、元副大臣という立場でありながら、朝ドラに火種を投下したことに、

《決して〝論理性の崩壊〟はしていないと思いますよ。どうか慎重な対応をお願いします》
《政治家としてのアカウントそういったことを発するのはいかがでしょうか。ご想像以上に発言の影響が大きいんですよ》
《ドラマで他にも奇想天外な話いっぱいあるやん。ちょっと大げさすぎる》
《作品はあくまでもフィクションであり、製作者の表現です。表現の自由は尊重しなければなりません。慎重な言動をお願いしたい》
《ドラマは全くダメですが、表現の自由に圧力をかけるような発言は慎むべきと思います》

といった厳しい意見も広がっている。

礒崎氏はその後、《コメントへの反響に驚いています。多くの人の不満がたまっていると考え指摘しました。どこかで間違っていることを唱道している人がいるのかもしれませんが、政治家がテレビ番組にコメントしてはいけないというルールはどこにもありません》とツイートし、持論を補完している。

政治家も巻き込んでの批判が吹き荒れている「ちむどんどん」。その内容はともかく、ある意味、朝ドラ史上一番物議を醸した作品といえるのではないだろうか。

【あわせて読みたい】