スマイリーキクチ18年の闘い「ネットデマ被害」語る

poosan / PIXTA(ピクスタ)

お笑い芸人のスマイリーキクチが11月23日放送の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系)に出演し、インターネット上で18年間にわたって続いている“デマ被害”の真実を語った。

スマイリーキクチは、1989年に起きた『足立区女子高生コンクリート詰め殺人事件』の犯人のひとりにネット上で仕立て上げられ、デマが拡散してしまった。このことについて、「僕の出身地が足立区。犯人と歳がほぼほぼ近い。そういう理由があって、1999年ごろに誰かがいたずらで、2ちゃんねるのスレッドの『犯人一覧』のなかに僕の本名をいたずらで書き込んだやつがいた。犯人は未成年だったので名前が公表されなかったんですよね。いろんな名前があって、菊池聡って僕の本名を書き込んだら、スマイリーキクチと一致。足立区出身で年も同じで、ああ、犯人なんだとなってしまって」とデマが拡散された発端を話した。

やがて、デマはどんどんひどくなっていったという。

「《スマイリーキクチが殺人事件のことをボキャブラ天国でネタにした》って書かれて、やってもないのにネタまで作られているんです。《ライブでネタにした》とか《スマイリーキクチの同級生です》ってネットに書いてあって、《スマイリーキクチと一緒に女性を乱暴しました》とか《あいつがレイプした話をずっと自慢げに話していたのを聞きました》とか《テレビ局関係者です。楽屋でその話を聞いたら本人が笑いながら、俺関与したよ、でも殺しはやってないよって言ってました》とか…」

やがて、所属芸能事務所のファン交流掲示板は8割以上が《殺す》や《家族も同じ目に合わす》などといった書き込みであふれ、スマイリーキクチへの攻撃はエスカレートしていったという。その後は、少し下火になったと思ったらまた再燃するということがずっと繰り返されてきたそうだ。

デマが書き込まれてから9年が経った2008年に「やっと、捜査ができる刑事さんに出会えたんですよ」というスマイリーキクチ。その刑事がネットでデマを流した人物を探し、「捕まえました。刑事さんもこれは警察に対する挑戦状だって言ってくれて、19人。トータルで調べたときは1200~1300人はいたんですよ。殺害予告とか、そのうち悪質な19人だけをピックアップして検挙してくれた」と語った。

 

「刑事告訴をしたいんです」と言うのが大事

しかし、いまでもデマ被害は続いており、「今年の3月に殺害予告があって、NHKの番組に出られなくなってしまって…」とつらい胸の内を吐露した。

スマイリーキクチはいままでの経験から、ネットで誹謗中傷を受けたときには「書き込みを全部集めること。自分でまず集めて、証拠を集めて保全したら、SNSとかやっている人は、『やっていません』と否定すること」だと話す。ただ、書き込んだ人を刺激するので反論はしないこと。さらに「掲示板とか、SNSとかツイッターとかそういうところに削除依頼をして、それでもダメだった場合は証拠を持って、警察に行く」ことが大事だと話した。

そして、「(警察へ行ったときには)『刑事告訴をしたいんです』って言わなきゃいけない。被害届っていうのは、被害届を受理しても警察って捜査する義務っていうのはないんです。刑事告訴をされた場合には、『警察が犯人を捕まえて罰を与えてください』というのが刑事告訴なので、それをやりたいんですって言って」と念を押した。さらに、「告訴状が必要になるけど、弁護士さんに頼む時間だったり、文字数でだいたい10万円くらいかかるんですけど。それで書いてもらって検査か警察に行く。そして、捜査をしてもらう」とアドバイスした。

スマイリーキクチがかつてのように芸能界で活躍できる日は来るだろうか。

 

【画像】

poosan / PIXTA(ピクスタ)

【あわせて読みたい】

※ 松本人志「NGタレントが3人いる」

山田優「激痩せインスタ投稿」で巡るふたつの噂

※ 不老不死!? 「科捜研の女」沢口靖子の外見に衝撃走る

深田恭子35歳「悩殺インスタ投稿」が大反響

※ 工藤静香インスタで「イラッと来る」また大炎上