『にじさんじ』アクシアが活動休止へ…「かわいい」連呼の母親面ファンを痛烈批判

『にじさんじ』アクシアが活動休止へ…「かわいい」連呼の母親面ファンを痛烈批判

『にじさんじ』アクシアが活動休止へ…「かわいい」連呼の母親面ファンを痛烈批判 (C)PIXTA

『にじさんじ』で人気を集める男性VTuberのアクシア・クローネが、8月18日に活動休止を発表した。主なきっかけはアンチによる誹謗中傷だったようだが、それと同時に、女性ファンによる“母親面”にも物申していた。

母性の押し付けにウンザリ

アクシアは「無期限の活動休止します」と題した動画にて、現在身の回りで起きていることを説明。自分の配信や他のライバーに対する荒らし行為や誹謗中傷の解決に向けて、休みをとるという。

さらに動画では、会社から「言わない方がいい」と止められた内容だと前置きしながら、「活動上でずっと思っている大事なこと」を告白。それは、アクシアに対して“保護者”のように振る舞うファンへの違和感だった。

アクシアは昨年7月、初のゲーム配信として『Apex Legends』を実況。彼によると、その配信ではゲーム内で何が起きても、つねに「かわいい」というコメントが溢れかえっていたそう。それはアクシアの理想とは全く違う空気だったらしく、「正直、寒気がした」「異色だったと思う、あの配信は」「配信者としてこんなつらいことはない」と訴えている。

その後の活動で、アクシアは空気を変えるために、ファンに何度も「かわいいっていうのやめてくれ」「母親面しないでくれ」と呼びかけてきた。だが、本質は何も変わっていなかったとして、トラブルが相次いだことを回想。さらには「アクシアは反抗期なんだね」と保護者のようなファンが現れたことを、怒り交じりに語っていた。

そしてアクシアは、「俺に対して彼女面して変な夢見んな」と宣言。人目につく場所でなければ許容すると言いつつ、「リア恋も腐女子も俺は好きじゃない」とも言っている。

売り出し方にも問題?

最近のVTuber業界では、男性配信者の人気が増えており、女性視聴者の割合が多くなってきたと言われている。これまでの“厄介ファン”は男性を指すことが多かったが、今や女性ファンも推し活のマナーを学ぶ段階に差し掛かっているのかもしれない。

実際にアクシアが投稿した悲痛ともとれる動画に対して、SNS上では《お気持ちお察ししちゃうな》《推しがいる人なら聞くべき内容だと思った》《心に刻みつけておきたい》《配信者は自分の子どもじゃないよ…》といった同情的な声が寄せられている。

しかしその一方、アクシアの“売り出し方”とのギャップに違和感を抱く人からは、《にじさんじの売り出し方と噛み合ってなさすぎた》《そういう売り方をしている人だと思っていた。実際は嫌だったんだな》といった指摘も。

現在の「にじさんじ」では男性VTuberが次々ブレイクしている。そしてその方向性は芸人的なものばかりではなく、アイドル的な側面も強まっている印象だ。アクシアだけでなく、多くの男性ライバーのコメント欄で「かわいい」を連呼する風潮があることは否めない。

もちろんそのコメントをどう受け取り、どのようにさばくのかは配信者次第。プロレスに誘導するライバーもいれば、「かわいい」を素直に受け入れるケースもあるだろう。

もしアクシアの理想とする配信形態を、「にじさんじ」側がしっかり理解していれば、こんなことにはならなかったのだろうか…。

文=野木

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Khosro / PIXTA