ガロウ編エピローグに賛否!『ワンパンマン』215話に違和感を抱く原作ファン

ガロウ編エピローグに賛否!『ワンパンマン』215話に違和感を抱く原作ファン

『ワンパンマン』26巻(原作:ONE、漫画:村田雄介/集英社)

『となりのヤングジャンプ』で連載中の村田雄介版『ワンパンマン』。8月18日に更新された第215話は、「ガロウ編」のエピローグが描かれた。すべてが丸く収まった大団円に多くのファンは満足する一方で、ガロウの“キャラクター崩壊”を指摘する声も上がっているようだ。

※『ワンパンマン』最新話の内容に触れています

S級ヒーローや怪人協会たちとの死闘を終え、姿を消したガロウ。今回のエピソードでは、そんな彼がバングに発見され、行動を共にすることになったと明かされた。現在は傷害の取り調べを終わらせたところで、次はヒーロー狩りの被害者たちにお詫び行脚を行うという。

また、バングは今回の戦いをもってプロヒーローを引退することに。その穴を埋めるため、ヒーロー協会にガロウを「二代目シルバーファング」として推薦していた。協会側は他のヒーローの反発を予想していたが、戦力を増強するためにこの提案を飲む…。

7年という長期間にわたって連載されていた「ガロウ編」。原作にあたるONE版にはないオリジナル展開がいくつも描かれ、そのたびに賛否両論を招いてきたことは記憶に新しい。

しかし最終的には大団円へと辿り着いたことで、ネット上では《ありがとう村田先生…ありがとう…ガロウが救われた…》《ガロウ編いい感じに終わってくれたな! ありがとう村田先生!》《なんだかんだ原作とは違うけど大団円になってよかった》《ガロウ編、最終回で全て許された感ある》と満足げな声が相次いでいる。

村田版ガロウのキャラには深みがない?

とはいえ、「ガロウ編」のエピローグもONE版からさまざまな点が変更されている。そのため不満を抱く原作ファンもいるようで、とくにガロウにまつわる描写には《なんか二次創作っぽい気がするんだよな》《ONE版だったらガロウ殺さない理屈もわかるんだけど、村田版ガロウは殺した方がよくない?》《やっぱり村田ガロウは好きになれんわ》といった声も上がっていた。

たとえばONE版では、怪人化したガロウが、サイタマとの問答などを経て改心していく描写が繊細に描かれていた印象。それに対して村田版では、タイムリープしてきたサイタマのパンチ一発で全てがなかったことになるという、かなりアバウトな方法で終わらせている。

また、村田版のガロウは神の力の影響を受けていたとはいえ、その残虐性には大きなインパクトがあったはず。にもかかわらず、戦いが終わった後はあっさりと更生し、周囲からも許されているので、違和感を持つ読者がいてもおかしくない。

現状、ONE版ほどの人気キャラにはなれていない村田版ガロウだが、この先の展開で巻き返すことはできるだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ