現在放送中のアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第2期(NHK Eテレ)に、思わぬ不満の声が高まっている。第5話でスポットを当てられた新入生・鬼塚夏美が、これまでのシリーズにはない“拝金主義キャラ”だったことから、一部のラブライバーが拒絶反応を示しているのだ。
「マニー」が口癖のスクールアイドル誕生?
鬼塚夏美、通称“オニナッツ”は、今年『結ヶ丘女子高等学校』に入学してきた新キャラクター。どうやら動画配信者として活動しているようで、高校生でありながら「CEO」を名乗っている。
おそらく『Liella!』9人目のメンバーになるようだが、第5話ですんなり加入することはなかった。夏美は動画配信者として、澁谷かのんたちをプロデュースする企画を提案。「Liella!」の人気を利用して再生数を伸ばし、動画の収益を稼ごうという魂胆だ。
さらに夏美はメンバーに対して、「制作費の実費として、動画収入を株式会社オニナッツが受け取ることとする」といった契約を結んだりと、やりたい放題。そして目論見通り、動画再生数が急増し、夏美は「マニーは天下の回りもの。ついに私に回ってきたんですの!」と高らかに勝利宣言するのだった…。
TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期第5話「マニーは天下の回りもの」ご視聴ありがとうございました💫
あらすじ&スタッフクレジットを公開📝https://t.co/2yyAnleXK7配信は来週火曜19時より順次開始📡
さらに火曜~金曜にはライブ配信も✨https://t.co/cS0746MB1b#lovelive #Liella pic.twitter.com/5mgQxMqha4— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) August 14, 2022
キャラクターではなく脚本が悪い?
歴代「ラブライブ!」シリーズではあまり描かれなかった、スクールアイドルとお金の問題。しかし夏美はスクールアイドルを利用した金儲けを画策する、これまでにはいないタイプのキャラクターだった。
彼女がそこまでお金に執着する理由はまだ明かされておらず、裕福ではなさそうな家庭環境が仄めかされている。これから「Liella!」に加入することはほぼ確定なので、おそらく株を上げるエピソードが待っていることだろう。
しかしすでに好感度は地に落ちているようで、SNSなどでは《オニナッツウザすぎてこれどうやってリカバーするんだろ》《ふっつーにムカついてしまったのでここから好きになるのかなりムズイ》《今のところオニナッツちゃん嫌いだなあ》《初登場時から嫌いだったけど、今回もっと嫌いになったわ》といった声が上がってしまった。
一方で夏美自身ではなく、特定のキャラクターにヘイトを集中させる“脚本”を批判する声も。同アニメは有名脚本家・花田十輝氏がシリーズ構成を務めているのだが、《ヘイト役作らないと脚本書けないのか》《オニナッツは悪くないんだ…花田が悪いんだ…》《生々しく「金銭」を出してくるからここまで嫌いになってるんだわ。脚本がわるい》などと指摘されていた。
お金にがめついキャラといえば、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉や、現在アニメ第3期が放送されている『邪神ちゃんドロップキック』の邪神ちゃんなどが有名。夏美も似たようなキャラクターなので、描き方によっては人気が爆発する可能性もあるはず。
問題は、ピュアなキャラクターに慣れたラブライバーに受け入れられるかどうかだが…。
文=大上賢一
【画像】
Koldunov / PIXTA