教員不足解消のための大量採用が「学級崩壊」を招いていた!

Yasu / PIXTA(ピクスタ)

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1日の平均勤務時間が11時間を超え、過労死のリスクが高いと言われているのが小中学校の教員だ。それならば採用人数を増やし、現場の人手不足を解消させればいいかといえば、そう単純な問題ではない。

首都圏にある某県では、過労死対策として教員を大量に採用し、少人数学級を実現した。これで担任の数も増え、教員の多忙化にも歯止めが掛かるはずだと思われたのだが、結果は目論見通りにいかなかった。以前よりも学級崩壊が多発し、教員はより多忙になってしまったのだ。

「原因は採用のハードルを下げ過ぎたことにあります。従来なら不採用になっていた人材まで入ってきたことで、量は充足させたものの質が落ちたというわけです。公務員だからとか、老後が安心などという理由で、教師という仕事に対する志が高くない人が先生になってしまったというわけです。ただし、なかには教師として適しているが、試験には弱いという人も含まれているでしょうから、その面ではプラスになっているとは思いますが…」(ある学校の教師)

 

優れた採用担当者が居るかどうか

学校内における教師の最大の仕事は“学級運営”だという。こう考えれば、量より質重視であるべきという結論にたどり着くのは明白だ。

「大量採用は、当該自治体の予算が付くなら断行するに越したことはありません。しかしその場合、試験内容を吟味し、適した人材を厳選することが肝要です。ただし、“質”とは、一流大学出身であるとか、試験点数が高いということではありません。教育に真剣に向き合えること、何事にも一生懸命であること、どちらかひとつがあれば、さまざまな問題にも対応していけるはずです。こうした観点でみると、むしろ採用担当者に優れた人材がいるかどうかかが、鍵になると思います」(同・教師)

少子化が進んだ現代になっても、教師の人材確保は難しいということが浮き彫りになっている。

 

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