香川照之は上級国民なのか? 日本国民が“人気者は無罪”を証明する…

香川照之 

香川照之 (C)まいじつ 

高級クラブのホステス女性への〝性加害問題〟が取り沙汰された俳優の香川照之。猛バッシングが起きるかと思いきや、ネット上では香川を擁護する声が多いため、人気者の不祥事に対する世間の甘さに違和感を抱く人もいるようだ。

香川は8月26日放送の情報番組『THE TIME,』(TBS系)に生出演すると、今回のことを謝罪。

「与えていただける仕事に対しましては、しっかりと真摯にまじめに一生懸命、全力でこれまで通り挑んでいきたいと思っています」などと語っている。どうやら今回の件を受けての降板や自粛はないようだ。

さらに国内最大級のネットニュースサイトのコメント欄には

《被害者と香川さんとの間で解決として合意した中に、この案件について一切口外しない。と言う事も当然入ってたと思います。その前提で考えると、被害者の今の心情は分かりませんが、受け入れた以上週刊誌に漏らすのは違反だと思いました》
《3年前の話で当該関係者とは謝罪もすみ、訴訟もお店に対してという事で、それも取り下げ済み。この記事を表に出した記者や出版社に罪はないのか》
《最近の週刊誌の報道はネット民向けに切り替えたのか、吟味もされていなければ、程度の低いものばかりな気がする。その雑誌の自己満のような正義感を振りかざしたつもりのものもやたらと多い》
《和解している事件をわざわざ全国民に知らせて公開処刑みたいにするのはどうなのか?》
《法の取り締まりに全く関係のない存在が、或いはその事案の当事者ではない第三者が、話題性重視で面白半分に首を突っ込んで他人の行為を発信するのは大きな問題》

など、擁護するコメントばかり。そしてこのコメントに万単位の「共感」ボタンが押されている。

「これまでネット民は、散々他人のことに首を突っ込んで批判を続けてきました。何十年も前の失言を蒸し返したり、当事者間で片が付いていることをギャーギャー騒いだり…。結局、〝私たちの大好きな香川照之は無罪〟と言いたいだけですね。上級国民という存在が大嫌いな日本国民ですが、自分たちがそんな存在を作り出しているのは皮肉な話です」(芸能記者)

香川照之を“身内びいき”するネット民たち

ネット民のダブスタはまだまだあると言う。

「芸能人が罪を犯した際、ワイドショーやSNSなどで芸能人がそれを擁護すると『身内びいきだ!』と怒る声が多いですが、結局、今回の香川を擁護しているのは、その身内びいきと全く同じです。嫌いな人、興味のない人が犯した罪は条件反射的に叩き、好きな人の犯した罪は細部までしっかり調べ、挙句の果てには陰謀論まで持ち出して擁護するのですから」(同・記者)

今回の件に関して、一部では

《香川照之の性暴力事件は上級国民なら何やっても許される例の一つになりつつあるな》
《メディアも香川照之を上級国民の待遇して扱いが甘いのも腹が立つ》
《香川照之の事件のほうがアンジャッシュの渡部やTKOの木本や雨上がり決死隊の宮迫などの事件よりもよっぽど酷いだろう》
《香川照之さんの件がもし1年ちょい前に発覚してて、彼が東京五輪の開会式に絡んでたらどうなってたんだろう、なんて事を考える》
《小山田圭吾は30年前の記事で叩かれて東京五輪降りたのに、香川照之は3年前の記事で擁護される風潮なんなの》
《香川照之が3年前の話ほじくり返されて何でそんな昔の話をって言ってる人いるけど、小林賢太郎とか小山田圭吾なんて20年以上前の話ほじくり返されてさんざん叩かれてたけどな》

といった声も上がっている。

今回の香川の件がきっかけで、今後の有名人の不祥事問題は変わっていくだろうか…。

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