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12月21日から始まるフィギュアスケート全日本選手権の男子エントリー選手30名が、日本スケート連盟(JSF)から発表された。今季のフィギュア日本一と平昌五輪の出場権を懸けた争いになる。先日のNHK杯で右足首を負傷した羽生結弦もエントリーリストに名を連ねている。
「もし羽生が欠場するようだと大変です。大会パンフレットは羽生中心で作る予定なので、欠場選手が一番ページを割いていたら、大会概要の意味を成しません。ほぼ全面的に作り直しになってしまいます」(フィギュア関係者)
男子フィギュアスケートの大会パンフレットは2000円以上の高値であっても、完売を続けてきた。仮に羽生が欠場となれば、売り上げにも影響が出るだろう。そんな羽生の怪我に関して、防げたという意見もあるという。
コーチは注意をしていたが…
「羽生が転倒したのはNHK杯の練習中でした。このときコーチのブライアン・オーサー氏は、『練習で4回転ルッツを飛ぶな』と羽生に厳命していたのです。『本番と練習は氷の状況が違うからやめておけ』と言っていました」(同・関係者)
オーサー氏が注意したのは、一度や二度ではないそうだ。羽生が聞き入れなかったのが怪我の原因とも言えるが、選手とコーチが意見衝突するのは珍しいことではない。お互いに話し合い、“妥協点”を見つけていくのだが、羽生の場合はちょっと違う。“取り巻き”がいて、彼らは羽生の意見が絶対であり、意義を唱えてはならないとする空気も醸し出しているそうだ。もっとも、こうした雰囲気は羽生が好んで作ったわけではない。取り巻きが羽生のカリスマ性を勘違いしているのだという。
「誰も反論できないから自分を過信し、オーサー氏の意見を聞き入れなかったのでしょう。オーサー氏も本当に危ないと思っていたのなら、体を張ってでも止めるべきでした」(同・関係者)
JSF内部でも「防げる怪我だった」という声が出ている。「コーチが悪い、取り巻きもよくない」は、ともに正論だが、怪我をしてしまったいまは、羽生の回復に期待するしかない。
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