『ONE PIECE』サンジの不遇が止まらない…“両翼”のはずがナンバー4に降格

『ONE PIECE』サンジの不遇が止まらない…“両翼”のはずがナンバー4に降格

『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』の作中でも、トップクラスに不遇な男として知られるサンジ。最近では扱いがマシになりつつあったが、8月29日発売の『週刊少年ジャンプ』39号に掲載された最新話では、またしても悲惨な扱いを受けているようだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

第1058話『新皇帝』では、ワノ国を出港したサウザンド・サニー号にニュース・クーが飛来。ルフィが四皇になったというビッグニュースに続き、「麦わらの一味」の新たな懸賞金額が明らかとなった。

懸賞金額の更新によって、10億ベリーを超えたメンバーが4人に。「麦わらのルフィ」30億ベリー、「海賊狩りのゾロ」11億1,100万ベリー、「海侠のジンベエ」11億ベリー、「黒足のサンジ」10億3,200万ベリーと、大物ぞろいの風格となっている。

しかしそこで波紋を呼んでいるのが、サンジの懸賞金額だ。一応10億超え組ではあるものの、ゾロに負けたばかりか、新メンバーのジンベエより下の“4番手”となっていた。

サンジといえば、ワノ国編でロビンから「海賊王の両翼に相応しい男」と評されていたことが記憶に新しい。実際に覚醒イベントによって戦力がアップし、今度こそゾロと並び立てるのではないか…という予感もあったほどだ。

しかしその夢がはかなく消え去ったことで、納得のいかないファンも多かった模様。ネット上では、《えぇ…ゾロサンジで両翼であって欲しかった感》《待ってサンジくんの懸賞金納得いかないんだが?》《ジンベエよりサンジが懸賞金低いの納得できない…》《サンジが3番手ですらなくなってる…》《お願いサンジくんを3番手に戻して…》と不満の声が上がっている。

とはいえ、実はこうしたサンジの扱いは今に始まったことではない。

「両翼」の夢はいつか叶うのか

そもそもサンジは、「麦わらの一味」内でトップ3に食い込んでいたことがほとんどない。

遡って考えてみると、全員に懸賞金がかけられたのはエニエスロビー編でのこと。その際には、ロビンがゾロに次いで懸賞金が高い3番手となっていた。後にドレスローザ編ではサンジがロビンを追い越すものの、“神”の如き活躍を見せた「ゴッド・ウソップ」が3番手に。

結局のところ、サンジが輝いていたのはホールケーキアイランド編の終了後のみ。3億3,000万ベリーの懸賞金をかけられ、ゾロをも上回っていた。しかしその栄光も長続きしなかったが…。

懸賞金だけでなく、サンジは魚人島編にて下心から鼻血を出し、出血多量で死にかけるというネタキャラのような扱いを受けていた。敵グループの幹部を単独で撃破する機会もほとんどなく、作者・尾田栄一郎に冷遇されているという疑惑すらあったほどだ。

そんな中、ワノ国編では「百獣海賊団」の最高幹部・クイーンを撃破し、ようやく実力が正当に評価されそうな波が来ていた印象。その矢先の懸賞金騒動なので、ファンも落胆してしまったのだろう。

もちろん懸賞金は、あくまで指標でしかない。今後、サンジが実力で“両翼”たる証拠を見せ付けてくれることを期待しよう。

文=Tら
写真=まいじつエンタ