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年末の家電商戦のなかで人気になっているのか『スマートスピーカー』だ。
スマートスピーカーとは、小型スピーカーにマイクが付いており、利用者が音声で話し掛けるとインターネットで情報を検索し、答えてくれるというもの。例えば「きょうの天気は?」と質問すれば、自分の住んでいる地域の天気を機械音声で教えてくれる。また「音楽をかけて」、「部屋の電気をつけて」などの指示を出すと、自動的に自分の好みの曲が再生させたり、部屋の電気を点灯させることもできる。
日本では、Amazonから『Amazon Echo』、LINEから『Clova WAVE』、Googleから『GoogleHome』、Appleから『HomePod』など、各社さまざまなタイプの商品が発売さているが、基本的な操作方法はどれも同じだ。
そんなスマートスピーカーだが、実は若者以上に高齢者世代に購入希望者が多いという。実際に調査会社『ニールセン』が発表した報告によると、その期待値は10代と50歳以上が特に高いという結果が出ている。
確かにスマートフォンやパソコンの文字入力が苦手な高齢者でも、気軽に音声入力できるというのは大きなメリットだ。スマホの操作がどうにもなじめないという人は多いが、手元で細かい操作をしなくても音声で話し掛けることであらゆる機能が利用できるのだから、期待が高まるのもうなずける。
スマートスピーカー対応家電にはどんなものが?
スマートスピーカーを介して操作できる家電製品にはいろいろなものがある。フィリップスの『hue』は、LED照明を音声で操作できる。真っ暗な部屋に帰宅したとき、「電気をつけて」と声に出すだけで部屋の電気をオンにすることが可能だ。それぞれの電球にあらかじめ名前を付けておけば、部屋ごとに操作することもできる。
また『スマートプラグ』は、Wi-Fi経由で電源のオンオフを操作できるプラグ。部屋のコンセントに差し込んだあと、自宅の家電を接続すれば、外出先からアプリで家電のスイッチを入れることができる。
最近では、高齢になった自分の両親にプレゼントするケースも増えている。電車の時刻や天気、ニュースにラジオの聴取など、その使い道は多種多様だ。実際に購入したというある60代の主婦は「ちょっとした計算や行楽地の情報など、疑問に思ったことは何でも聞いています。辞書を引くより簡単でいいですよ」と、すでに生活に欠かせなくなっているとか。
今年のクリスマスプレゼントに検討してみるのもいいかもしれない。
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