『トップガン』超え確実?『ONE PIECE』劇場最新作が成績を伸ばすワケ

(C)Morumotto / Shutterstock 

映画『ONE PIECE FILM RED』の勢いが止まらない。日本では、今年一番の大ヒット作との呼び声も高かった『トップガン マーヴェリック』を上回るほどの躍進を遂げているようだ。

8月29日に発表された『映画観客動員ランキング』(興行通信社調べ)によれば、「ONE PIECE FILM RED」は4週連続で1位を獲得。

8月27日、28日の集計でも動員およそ83万2000人、興行収入も12億900万円と驚異的な数字を記録している。また公開からわずか23日で動員数の合計が約820万人、興収は約114億5400万円を記録したことも明かされた。

「今年もっともヒットした映画『トップガン マーヴェリック』は、5月に公開された作品ですが未だに人気は高く、累計興収は118億円を突破しました。しかし、1カ月も経たずに『ONE PIECE FILM RED』は100億円突破を達成。もはや『トップガン』が抜かれるのも時間の問題かもしれません」(映画ライター)

『トップガン』と『ワンピ』にある差は?

破竹の勢いを見せる「ONE PIECE FILM RED」だが、実は劇場へ足を運んだ人の評価は思わしくない…。特に「トップガン」も鑑賞したという人からは、

《トップガンからワンピースで見たのが間違いやったわ。どっちも良いのにトップガン良すぎて色々まずかった》
《ワンピースもう1回観たいと思ってたけど、トップガンを観ちゃったからワンピースどうでもよくなっちゃった…。トップガンもう1回観たい》
《ワンピースを観に行ったついでに気になってたトップガンを観に行ったら、後者の方が圧倒的に面白かった》

などの声が多く見受けられた。

「2作品のレビューを比べても差が出ています。8月31日現在、『映画.com』では『トップガン マーヴェリック』が4.5、『ONE PIECE FILM RED』が3.0、『Filmarks』では4.5と3.8、『Yahoo!Japan映画』では4.7と3.7という結果です。『ONE PIECE FILM RED』が低いというワケではないのですが、『トップガン マーヴェリック』の評価や満足度が非常に高いのです」(同ライター)

公開当初から、「ONE PIECE FILM RED」はAdoの起用を巡って賛否を招いていた。しかし、なぜこれほど動員と興収が伸びているのだろうか。

「最近のアニメ映画では、さまざまな入場者特典を用意してリピーターを量産する手法がよく見られます。『ONE PIECE FILM RED』も同様の作戦を展開しており、公開初日から『「ONE PIECE」コミックス-巻四十億〝RED 〟-』を配布。第2弾では今話題の『ONE PIECE カードゲーム チュートリアルデッキ』が特典に。27日からは第3弾として『「ONE PIECE」コミックス-巻4/4〝UTA〟』が配布されています。『トップガン マーヴェリック』も、人気スマホアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』とコラボした入場特典を用意するなど、いわゆる特典商法を展開していました。しかし、『ONE PIECE』ほど露骨には特典商法に頼っていない印象です」(同)

「ONE PIECE FILM RED」が「トップガン マーヴェリック」を超える日は遠くないだろう。はたして特典の第4弾は用意されているのだろうか…。

【あわせて読みたい】