『家庭教師のトラコ』年収300万円を侮辱して炎上「失礼だろ」「たくさんいる」

橋本愛 

橋本愛 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

8月31日、橋本愛の主演ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)の第7話が放送された。年収300万円の人を持ち上げたのだが、却ってバカにしているとヒンシュクを買っている。

根津寅子(橋本)は「どんな志望校も合格率100%! しかも授業料はお任せ!」を掲げる伝説の家庭教師。

彼女に依頼したのは、30代、40代、50代と、年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親たちだった。寅子は説教もしないし、難しいことも言わない。ただ、世の中にある現実を子どもたちに見せるだけ。しかし子どもたちは、いつの間にか「正しいお金の使い方」を知ることになる…。

第7話では、寅子と福田福多(中村蒼)の過去エピソードが描かれた。財務省に勤めている福多に寅子は「年収600万の人と300万の人、どっちが幸せでしょう?」と問い掛ける。

答えが出せない福多は、上司に同じ質問をぶつける。すると上司は「お前、ナメてんのか? 俺を」「分かりきったこと聞くな」と切り捨てた。続いて義父に尋ねると、今度は「人それぞれじゃないか? 安い年収でも幸せそうな人はいるし、その逆の人もいるから」と返ってきた。

必死で働いて300万円かそれ以下の人は…

そして番組終盤、寅子のもとに教え子の小学生たちがやってきて、「年収600万の人と300万の人、どっちが幸せでしょう?」の答えを話す。その回答は「300万」だった。

理由は「年に600万もらってる人って、仕事が忙しくてろくに休みも取れないし、生活水準保つために必死でノルマ達成しなきゃいけないけど、300万の人はそんな必要ないから。好きな趣味とか家族と過ごすことに時間使えて逆に楽しく生きられるから。無理してお金稼いでも幸せになれないの、人間は」というものだった。

この答えに寅子は納得していたようだが、視聴者からは反論が殺到。

《いや300万の人が余裕を持って働いてるわけじゃないだろ》
《必死で働きまくって300万か、それ以下の人とか眼中にないんだろうなこれ》
《年収200万の働き詰めのワープアたくさんいるぞ?》
《300万なら趣味もできないよ》
《バカだなぁ。たった300万ぽっちを稼ぐのにノルマがキツいのが実際の世の中なんやで》
《年収300万のブラックなんて山ほどあるだろ》
《600万って別にあくせく働かないといけないような年収でもないけどな、実際は300万の方が圧倒的に忙しい》
《300万の人に失礼だろw》
《おいおい300マンでも馬車馬のように働いてんですけど》
《300万の人の方が有給も取れずノルマもあってくるしそう。600万くらいの人って連休取れるよね》

といった声が上がっている。

庶民の味方になったつもりかもしれないが、〝300万なら楽に稼げる〟は現代日本ではとてつもない失言だろう。

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