『Oasis』限定アルバムが転売ヤーの餌食に…フリマアプリが“祭り”状態

リアム・ギャラガー 

リアム・ギャラガー (C)Christian Bertrand / Shutterstock

1991年に結成されたイギリスのロックバンド『Oasis』。3rdアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』のリリース25周年を祝して、初期4タイトルが限定カラー・ヴァイナルとして8月24日に発売された。「Oasis」はすでに解散している過去のバンドだが、想像以上の売れ行きを記録していると言う。

〝ビートルズ以来、最も偉大なバンド〟との呼び声も高い「Oasis」は、1990年代のイギリス音楽シーンを象徴する存在。1996年に開催された『ネブワース・ライヴ』は、2日間で25万人以上を動員し、ロック界の頂点に上り詰めた伝説的な出来事として語り継がれている。

「ネブワース・ライヴ」後にリリースされた「ビィ・ヒア・ナウ」が25周年を迎え、同作を含む初期4タイトルが『ソニーミュージック』からリリースされることに。限定カラー・ヴァイナルは「ソニーミュージック」自社一貫生産のアナログ盤。『オアシス(原題:Definitely Maybe)』『モーニング・グローリー』『ビィ・ヒア・ナウ』のオリジナル・アルバム3作と、シングルB面を集めた『ザ・マスタープラン』の4タイトルが登場した。

「日本限定復刻盤の同ヴァイナルは、『現状望みうる日本の最新技術を駆使して作られた』とのこと。各種2000セットの完全生産限定販売で、発売決定直後から多くのファンが熱狂していました。ヴァイナル仕様の2枚組アナログ盤は、バンドの年表やメンバーによる収録曲解説コメント、歌詞・対訳を掲載したブックレットなどを付属した充実の内容です」(音楽ライター)

記念すべきアルバムも即転売!

24日に発売された2000枚限定のレコードは、9月5日付の『オリコン週間アルバムランキング』にランクイン。『モーニング・グローリー』が推定売上1351枚で初登場39位、『オアシス』が1218枚で44位、『ザ・マスタープラン』が1147枚で47位に輝いている。

完全生産限定販売のため、ゲットできなかったファンも多かったようだが、一部では〝転売ヤー〟による買い占めが原因とも言われている。実際に発売日直後から、フリマアプリ『メルカリ』には同タイトルが続々と登場。税込6500円のところ、8000~15000円ほどで取引されていた。

数量限定商品のため、ファンからは、

《発売したばっかのオアシスのレコードが早速メルカリに出されてるよ…》
《メルカリがオアシス祭りと化してる》
《2倍の値段でも買う人がいるんやもんなあ、オアシスすげえわ》

など、ため息まじりの声が上がっているようだ。

今でもファンの心を掴んで離さない「Oasis」だが、2009年にギャラガー兄弟の喧嘩が原因となって解散している。解散してもなお、ファンの心に残り続ける〝伝説〟を新たに生み出してしまったようだ。

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