映画『ONE PIECE』120億円突破も…特典商法に踊らされるファン

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空前の大ヒットを記録している『ONE PIECE』の劇場版最新作『ONE PIECE FILM RED』。8月6日の公開から1カ月ほど経過した現在も興行収入を伸ばし続けているが、一部では露骨な特典商法にドン引きの声も上がっているようだ。

『映画観客動員ランキング』(興行通信社調べ)で、5週連続首位を獲得している同作。9月5日に発表された3日から4日の集計ランキングでは、累計の興行収入が129億5300万円を突破したことも明かされる。

また累計動員も929万8000人で、今年度最大ヒットと言われていた『トップガン マーヴェリック』を上回る人気となった。

「すでに驚異的な数字を記録している『ONE PIECE FILM RED』ですが、さらに来場者を呼ぶためか、新たな特典の配布が開始されました。9月17日からは入場者プレゼント第4弾として限定コミックス、10月1日には第5弾特典のデジタルコンテンツカードの特典も予定されています。さらに15日に第6弾、29日に第7弾の特典もあるようで、すべて手に入れたいファンは、最低でもあと4回は劇場へ足を運ぶ必要がありますね」(芸能ライター)

特典商法に踊らされるファンたち…

露骨な特典商法ではあるが、作戦は見事にハマっている様子。ネット上には、

《入場者特典のために、ワンピまた観に行かなきゃいけない》
《入場者特典欲しいのもめちゃくちゃ分かる。今のとこ全部GETできてるから、第7弾までコンプしたくなってる》
《ワンピの特典第7弾まではあるだと!? あと4回は行くことが確定しました》
《先月特典回収しながら5回観に行ったけど、また入場特典追加されて半泣き(でも行く)》
《もうワンピースの映画は行かないかなと思ってるけど、新しい特典は少し気になってる》

などの声が見受けられる。「ONE PIECE FILM RED」は、まだまだ興収を伸ばしていきそうだ。

「純粋なファンだけでなく、特典を転売する〝転売ヤー〟も多いようです。フリマアプリでは特典の転売が相次いでおり、転売ヤーも興収の伸びに貢献していそう。特典は全て限定のものなので、これからもしばらく争奪戦は続きそうですね」(同・ライター)

特典商法は作品の純粋な評価を曇らせてしまうため、批判の声が多いのも頷ける。しかし現在は記録だけが重要視される時代。「ONE PIECE FILM RED」がどこまで数字を伸ばすか注目していきたい。

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