『テッパチ!』防衛省“全面協力”なのに自衛隊要素ゼロ「脚本おかしいだろ」

白石麻衣 

白石麻衣 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

9月7日、ドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)の第10話が放送された。防衛省全面協力のもと、相変わらず自衛隊に関係ない話が展開している。

ケンカっ早い主人公・国生宙(町田啓太)はある日、幹部自衛官・教育隊中隊長の八女純一(北村一輝)に声を掛けられ、自衛隊に入隊する。

そして陸上自衛隊を舞台に、若者たちが現実の厳しさ、夢や希望、友情や恋愛など、壁にぶつかりながら、「誰かのために命を懸けられるのか」「自分がやりたい本当のこととは…」と悩みながらも奮闘していく。自衛官らのマドンナ的存在は、教官の桜間冬美(白石麻衣)だ。

第10話では、テレビのお見合い番組に国生ら自衛隊員が出演し、馬場良成(佐野勇斗)は真面目で清楚な雰囲気の女性・葵(矢作穂香)と良い雰囲気になる。しかし馬場は、夢だった自衛隊音楽隊オーディションの日、葵に「助けて、死にたい…」と呼び出され、オーディションをすっぽかしてしまう。

ところが、助けに駆けつけると、葵は自身の友達と「馬場が来るかどうかゲーム」をしていただけ…というオチ。馬場はこれで衝動的に自殺未遂をして、そのまま自衛官を辞めてしまった。

この出来事に、馬場の相棒的な存在だった国生は大変なショックを受ける。そこへ桜間がやってきて「一人前になるには、これも乗り越えていかなきゃいけない。他人の去就に左右されるほどやわな気持ちなら、自衛官は務まらないわ」と謎の根性論。

国生も「人の痛みが分かんねえで…。ホントに誰かを救えんのか?」と、無理矢理今回の出来事を自衛隊の仕事と結びつけ、「もしあんたの言ってることが正しいなら、俺はもう…。自衛官なんて続けられねえ」と呟くのだった。

「これ自衛隊ドラマなんだよな…?」

「お仕事ドラマにありがちな、〝仕事を辞める辞めない〟話ですが、その要因となっている出来事が〝女に騙されて辞めた同僚がかわいそう〟という自衛隊の仕事と全く関係ないことにツッコミが殺到しています。そもそも、今までの全10話の中で、仕事をしていた時間が、わずか1話の内の十数分だけなので、仕事の葛藤なんて描ける訳ありませんが…」(芸能記者)

ネット上でもこの展開に

《合コン女に騙されて未遂に退職…自衛隊関係ないね。脚本おかしいだろw》
《これ自衛隊ドラマなんだよな…?》
《普通に任務中に馬場が殉職してそこから立ち直る話じゃいかんのか? クソ女に騙されてメンタルバキバキからの退職とかちょっと…なあ》
《テッパチって陸上自衛隊の広報的なドラマじゃなかったっけ…? これ舞台が自衛隊である意味あるのだろうか?》
《もっとさぁ…自衛隊として現場に出ていろいろ経験して苦労してっていうのが見たいのよ!》
《せっかくの自衛隊のドラマなのに意味わからん。自衛官らしい仕事させてあげて…ここまで糞ドラマだとキャストも気の毒》
《そりゃ、自衛隊員に苦労はあるだろうけど、部外者の女に騙されて退職する内容は期待外れだった》
《自衛隊のドラマなのに恋愛とかゴタゴタ系が多すぎて》
《葵って子に対する腹立たしさよりも、しょーもない脚本に対する疑問の方が強くて、自衛隊という設定もほとんど機能してないし…ため息でるわ》

といった感想が寄せられている。

名物アラカン女性プロデューサーが〝構想20年〟で生み出した渾身の一作だが、最終回はどのように着地するのだろうか。

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