矢沢永吉“台風ライブ決行”をYAZAWAファンが擁護「ロックでしょ」

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台風14号が接近したなかで歌手の矢沢永吉がコンサートを決行した問題が、さらなる波紋を広げている。

矢沢は過去最大といわれている大型台風が九州に上陸したにもかかわらず、9月18日に『福岡PayPayドーム』でコンサートを決行し、賛否の意見が飛び交っている状況だ。

公式サイトは、ライブについて《この度の台風14号の上陸における福岡PayPayドームの公演について、判断に時間を要し、誠に申し訳ございませんでした》と謝罪。その上で、《情報を収集したところ、福岡に本格的に上陸するのは18日の夜と確認しております。当然夕方前くらいから雨や風が強まるのは承知しております。ただ福岡ドームは屋根があり、頑丈に作られた会場であること。雨風が中に入ってこないこと。そして何より「矢沢さん! 中止しないでください!」「開催して下さい!」というお声がものすごい数のメールが届いております。こういった事により、福岡PayPayドームのコンサートを決行することに決めました》と発表していた。

コンサートは大盛況のうちに終了したというが、台風の影響で地下鉄やバスなどの公共交通機関が運休。周辺ではタクシー待ちをしたり、行き場を失って途方に暮れるファンが続出。さらに、一部のファンがホテルを占拠し、スタッフを恫喝して居座り続けたという情報もSNS上に流れていた。

矢沢永吉のライブ決行の論点は…

矢沢が今回ライブを決行したことに、批判の意見が飛び交う一方、ロックバンドの『T-BOLAN』や、小田和正、西川貴教が同日開催のライブやフェスを中止したことに、

《時を同じくして、T-BOLAN森友嵐さんは早々に中止を決めてくれた。 これこそがファンを大切にするアーティスト》
《『T-BOLAN』ライブ中止になっても特別配信してくれるの神過ぎる》
《矢沢永吉さんのおかげで西川貴教さんの株が上がってますねぇ》
《昔はこう言うことしても〝ロックだねえ〟で簡単に済まされたけど、今はそうはいかない。矢沢さんは時代に順応できてない事の現れだね》
《運営の判断やリリースの瞬発力で、そのミュージシャンや主催者としての器量が比例しちゃう。どうしても別物とは捉えにくい》

などの意見も上がっている。炎上している矢沢だが、さらに油を注いだのはコンサートを決行した理由だった。

「今回のコンサートは矢沢のデビュー50周年記念として3都市4公演が組まれています。73歳という年齢を考えると、次回いつ開催できるか分かりません。また、福岡公演を延期すると、『福岡ソフトバンクホークス』の試合の兼ね合いで、次にいつドームを押さえられるかも不明なため、矢沢にしてみれば今回は決行したいという想いがあったのでしょう。ライブ開催を後押ししたファンが当日帰路の確保ができないなど、冷静な行動が取れなかった点も、矢沢の評価を貶めてしまったとは思いますが…」(芸能ライター)

しかし矢沢ファンからは批判の声に対して

《決行しといて返金もするって結構ロックでしょ》
《紛れもなく自己完結出来ないのに参加した奴の責任だよ。それなのにYAZAWAを批判するのは理解力が足りない人なのかな?》
《えいちゃんサイコーだぜ! 確かに台風なのは理解するが、やはりライブショーにいくいかないは個人の決断と判断だとおもう。自己責任であると考える》
《ひと言でいうと『大きなお世話』。一から十まで全て誰かにおぜん立てして貰わないとライブひとつ行けないのか。頭は何の為についてるんだ》
《矢沢とそのファンは台風にビビらない何かあっても自分の責任と飲み込める連中で、西川とそのファンは台風にビビってる何かあったら人のせいにするヘタレとも言える》

といった擁護の声も相次いでいる。

矢沢はツアー最終日となる12月20日の日本武道館でのコンサートが、通算150回のメモリアルとなる。最終公演まで、ファンの声をどう受け止めるのだろうか…。

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