米津玄師の『チェンソーマン』OPに原作ファンから微妙な反応「嫌だなあ…」

米津玄師 

米津玄師 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

9月19日、アニメ『チェンソーマン』(テレビ東京ほか)を彩るアーティストや楽曲が発表された。オープニングは米津玄師の新曲『KICK BACK』に決定したのだが、原作ファンの間では賛否の声が上がっている。

オープニングテーマとして書き下ろされた「KICK BACK」は、共同編曲として『King Gnu』の常田大希を迎えて生み出された楽曲。

曲名の「KICK BACK」は、チェンソーの刃がコントロール不能の状態で跳ね返ってくる現象を指しており、チェンソーを使う上で最も危険な現象の一つらしい。

またエンディングは、週替わりでEVEやAimer、syudou『女王蜂』、『ずっと真夜中でいいのに。』などの有名アーティストが務めると発表され、大きな注目を集めている。

今期大注目のアニメに、これ以上ない豪華アーティストが集結したのだが、原作ファンからは

《チェンソーマンの音楽、クソサブカル男女であるマキマさんとデンジが嫌いそうな人気アーティストばかりの並びではあるのかもしれない》
《漫画大好きだしアニメも超期待してたんだけど、米津玄師だけは嫌だなあ…。もっと音楽だけとか、ロック系の洋楽が良かった…》
《新曲聴く前に自分なり解釈のチェンソーマンを書き残しておくことだな。米津色に染められるぜ…》
《漫画でも声優発表でも「未知なるもの」を魅せてくれるものとして私は惹かれてたのかもしれない。正直主題歌とEDのラインナップは、私が感じていたチェンソーマンの魅力とは違うものだった》

といった声が上がっている。

米津玄師を受け入れられないファンの心理

「アニメ『チェンソーマン』は、制作を手掛けたアニメ会社『MAPPA』と版権元の集英社が、社運をかけて生み出すアニメです。19日にYouTubeで公開されたメイントレイラーは2日で660万回以上も再生されるなど、海外からの注目度も高く、秋アニメの〝覇権〟を握るどころか、今後のアニメ史で語り継がれる伝説のアニメになると期待されています。 また、制作委員会を持たないなど独自のスタイルを貫いており、主要キャストにまだ無名の声優をキャスティングしたことなど、挑戦的な側面もあります。そこへ国民的アーティストの米津を引っ張ってきたことに反発するファンもいるのでしょう」(漫画・アニメライター)

しかし、〝解釈の悪魔〟として名高い米津の楽曲に、

《チェンソーマンと米津さん、常田さんのコラボに震えています!》
《こんな素晴らしいタッグ! 神がかりすぎています!》
《予告のYouTube神すぎた!》
《歌も映像も何もかもカッケー! 早くフルで聴きたいです!》

といった期待の声の方が圧倒的だ。

「『KICK BACK』で米津は、『モーニング娘。』の『そうだ!We’re ALIVE』の一部をサンプリングしたと明かしています。歌詞中の『努力 未来 A BEAUTIFUL STAR』が使用されており、『モー娘。』の作詞作曲を手掛けた、つんく♂は『才能の塊というのは本当に恐ろしい』『彼の頭の中にあった一欠片のひらめきはいつの間にか、強力なメッセージとなり、美しい旋律と共に僕の耳の中に入ってきた。「作品ってこういうことだよなぁ」いろんな意味で、今までにない経験をさせてもらい、楽しかった。ありがとう』と絶賛しています。『モー娘。』をサンプリングした理由は、作中のサブタイトルに『超跳腸・胃胃肝血』(超超超イイ感じ)といった『モー娘。』の歌詞が使用されているほか、『チェンソーマン』の主な舞台が1997年で、『モー娘。』のデビュー年と重なっているから。ここまで考えて主題歌を作るとは、米津はやはり並のアーティストとは別格ですね」(同・ライター)

批判している一部ファンもオープニングで流れる「KICK BACK」を聴けば、納得するに違いない。やはり秋アニメの覇権は「チェンソーマン」で決まりだろう。

【あわせて読みたい】