『仰天ニュース』日本赤軍特集で大炎上!「美化するな」「テロリストを擁護?」

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9月20日の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)にて、『日本赤軍』による「ダッカ日航機ハイジャック事件」の特集が放送された。「日本赤軍」をクローズアップし、美化したような放送内容が大炎上を巻き起こしているようだ。

同番組が取り上げたのは、1977年9月28日に日本航空の飛行機が「日本赤軍」によってハイジャックされた事件。番組の前半では「日本赤軍」が誕生するきっかけになった学生運動や、過激な手法で自由を求めるようになった経緯を紹介している。

番組は「ダッカ日航機ハイジャック事件」の首謀犯であり、「日本赤軍」の最高幹部であった重信房子が今年5月、20年の刑期を終えて釈放されたことをキッカケに放送された模様。重信に敬称の〝氏〟をつけて紹介していたことや、「日本赤軍」の内情を事細かに説明していたことから、炎上に発展している。

番組の放送を受けて、エジプト出身のタレント・フィフィは、自身のツイッターを更新。《今も日本赤軍を美化する方々がいる以上、この放送のように、重信房子にカリスマ性を持たせるような描写は、社会的な影響を考えると不安です》と、番組に物申している。

美化してる・してない戦争が勃発!

フィフィ以外にも番組に不満を持つ人が続出。ネット上には、

《日本赤軍に限らず、テレビ局がテロリストを賛美する国ってヤバくないか?》
《要求を通すために無抵抗な人を無差別に射殺。こんなテロリストは許してはいけないし、美化してもいけないよ》
《仰天ニュースの意図は? 重信房子をはじめとした日本赤軍は、非道なテロリストであることは間違いないのに…。当時の学生は行動力があったなんて美化しないでいいから、フラットな視点で放送してほしかった》
《メディアがテロリストを絶賛擁護? 異常すぎるだろ》

といった意見が相次いでいる。

「番組は『なぜ彼女は、また当時の一部の若者たちは何に怒り、何を考え行動したのか、ここに再現する』というナレーションとともにスタートしました。番組側としては、重信が釈放されたこと、当時と現在の学生運動に対する感覚の違い、時代の振り返りなどを目的に再現VTRを作成したのでしょう。しかし、当時と現在の価値観の違いや時代の風潮がうまく伝わらず、炎上騒ぎに発展してしまったようですね。批判する人がいる一方で、《赤軍やオウム真理教、統一教会など、知らない若者はたくさんいる。これからも取り上げてほしい》《美化しているようには思えなかった。意見が飛び交い、自分で感じて、考えることが大事だから、やはりいい番組》といった番組側の意図を汲んだ意見も見受けられました。変に誇張せず、ありのままの過去がさまざまな人の視点から語られ、それを理解しようとする姿勢こそが、番組と視聴者に求められているのかもしれません」(時事ライター)

重信は手記にて、求められれば時代の証言者として反省や総括を伝えることもできると記している。重信の口から「日本赤軍」に関する証言が語られる日も近いのかもしれない…。

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