日本テレビの女性向けアパレル進出に疑問「何がしたいの?」

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日本テレビが9月22日、日本初となる〝アナウンサーの声から生まれた〟女性向けファッションブランド『Audire(アウディーレ)』を立ち上げ、発表会が都内で行われた。

ブランド名の「Audire」は、ラテン語で〝聴く〟という意味。自分の内側にある声に耳を傾けつつ、アナウンサーならではの視点から現代女性がどんなシーンでも心地良さを感じられる服を提供していくと言う。

ファーストコレクションは、〝凛としたフェミニン〟のテーマに基づき、ドレープブラウスやクラシックベルトワンピースなど5点が登場する。

発表会では事業チームの代表として郡司恭子アナが登場し、服の素材や、マイクを付ける位置を考えてボタンの配置にこだわった点などを紹介。「スリップ止めやボタンの位置など、私達が一方的に発信するのではなく、このお洋服を手に取ってみたいと思った方のお声を聴いたり、袖を通してひとさじの自信をまとって頂けたら」とPRした。

テレビ局の収益減少が深刻に…?

一方で、発売される商品を、アナウンサーが着用してテレビ出演することは考えていないとも明かされ、ネット上では

《何がしたいの?》
《それだけテレビに対するスポンサー離れからの収益減少で深刻なのかもしれないですね…》
《これが局アナの仕事なの? アパレル事業が民放女子アナの仕事とは思えない》
《このブランドいったい、いくらくらいで売り出すつもりなんだろう。デザイン的に、一般受けはしなさそうだよね》
《そんなにアパレル業界に上手く対応出来ないと思うけどな。余程のデザインでない限り売れないと思う》

など、先行きを不安視する声が上がっている。

「日本テレビアナウンサーが手掛ける同局100%のアパレル事業と、大々的にPRしていますが、その実態は芸能人の名前貸しビジネスと似たようなものじゃないでしょうか。そもそも、女子アナがイチから事業を立ち上げたと言いますが、競争の激しいアパレル業界で、アナウンス業の傍ら携わった事業が簡単に軌道に乗るとは思えません。結局はパートナーシップを組んだCEORY社がメインで事業展開し、女子アナはただの広告塔ということでしょうね」(ファッション誌ライター)

「Audire」のワンピースは税込2万7500円、ブラウスは税込1万9800円だと言う。面白い試みではあるが、果たして洋服は売れるのだろうか。

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