金ロー『竜とそばかすの姫』に酷評…「金払って見なくて良かった」「全く解決してない」

(C)Veles Studio / Shutterstock 

9月23日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、細田守監督の大ヒット映画『竜とそばかすの姫』を地上波初放送。話題作だけに放送前から大きな注目を集めていた同作だったが、視聴者からは厳しい意見が殺到してしまったようだ。

幼い頃に母を亡くし、大好きだった歌を歌えなくなっていた主人公の女子高生・内藤鈴。しかしインターネット上の仮想世界「U」で作った分身の姿では、自然と歌うことができた。ある日、歌姫として世界中の人気者になった彼女の前に「竜」と呼ばれる謎の存在が現れる。そこから物語は、大きく動き出していくことに――。

「作中には、父親から虐待されているという境遇を持った兄弟・恵と知が登場します。彼らを助けるため主人公の鈴が奮闘するシーンなどもあり、ただのファンタジーでは終わらせない、細田監督のこだわりが感じられる作品でした」(芸能ライター)

最高なのは歌だけ? 問題なのはストーリー…

映画の大ヒットとは裏腹に、今回の地上波放送では不評の声が多く上がっていた。ネット上には、

《親の暴力下で必死に生きるんで、精一杯の子に自分で解決するんやでってとどめさす映画にしか見えねーわ。こんなん金払って見なくてよかった》
《竜とそばかすの姫、虐待全く解決してないのにハッピーエンド風でめちゃくちゃモヤモヤした》
《圧倒的映像美と演出と歌の良さで映画館で見て冒頭数分の映像体験で元が取れるレベルだったけど、虐待のことを解決しないまま終わるのが腑に落ちない》
《要素は全部いいんだけど、「スイカと天ぷらは美味しいが、一緒に食べると食い合わせが悪くてお腹を壊すぞ!」て感じの映画だ》
《美女と野獣で描かれる大切なシーンが、2人の〝なんだか良いシーン〟みたいな扱いで焼き増ししたところがすごく嫌》

などと酷評が溢れかえっている。

「細田監督作品といえば、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』までは評価も高く、今なお名作として語り継がれています。しかしこの3作は、脚本に奥寺佐渡子氏が入っていました。『バケモノの子』から彼女が抜け、一気にクオリティが下がったと言われています。同作もその影響が出ているのかもしれませんね」(同・ライター)

果たして次回作は、汚名返上できるのだろうか…。

【あわせて読みたい】