ルフィの「夢の果て」は25年前に明かされていた!? 鍵を握るのはガイモンか…

ルフィの「夢の果て」は25年前に明かされていた!? 鍵を握るのはガイモンか…

『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』の主人公・ルフィが、「海賊王になる」という夢を掲げていることは言うまでもない。その先には「夢の果て」というビジョンも持っているそうなのだが、ここにきて読者の間ではさまざまな考察が交わされている。

あらためて仲間たちに語った夢

9月20日発売の『週刊少年ジャンプ』42号に掲載された第1060話『ルフィの夢』では、ルフィが「麦わらの一味」の仲間たちに自らの夢を語るシーンが。ルフィは海賊王になるだけでなく、“その後に実現させたいこと”があるらしい。

具体的に何を語ったかまでは描かれていないものの、それを聞いた仲間たちは騒然。あっけにとられるゾロやナミ、笑いだすブルックやサンジなど、いろいろな反応を示していた。よほど非現実的な内容らしく、そんなことはできるわけがないといったリアクションだ。

ここで語られた「夢の果て」は、以前からエース関連のエピソードで出てきた単語。今回初めて「麦わらの一味」に対して打ち明けたのだが、そのリアクションから、あらためて考察が盛り上がっている。

いろいろな説があるものの、最も有力なヒントと思われるのが、物語の初期に出てきた描写。約25年前に描かれた、第22話『あんたが珍獣』でのガイモンとの会話シーンだ。

「東の海」ですでに語っていた?

第22話のラストでは、ガイモンが「“ワンピース”はお前が見つけて 世界を買っちまえ」とルフィを鼓舞。ルフィも「そうする」と返事をしていた。このやりとりから、ルフィの「夢の果て」が意味するのは、「世界を買う」行為だと推測されているようだ。

ネット上では、《財宝で世界を買って世界中のみんなと宴をするんじゃないか》《買った上で世界中の人々と友達になるなり、宴をするのかもしれない》《夢の果ては、「世界を買い占めて遊園地にする」だと思う》といった考察が飛び交っている。

この説を裏付けるのが、2000年に発売された『ONE PIECE SONG Collection』。各キャラのイメージソングを収録したアルバムなのだが、その中にはルフィをイメージした『麦わらのジョリーロジャー』が収録されていた。

同楽曲の歌詞を見てみると、「世界を買い占めて」という一節が。「世界を買う」という共通のテーマが、少なくとも2回も公式の場で書かれているのは、何か大きな意味を秘めていると思わざるを得ない。

ただ、ルフィは今回のエピソードで、「夢の果て」を語った相手の名前を挙げている。そこにはシャンクス、エース、サボの名前があるものの、当のガイモンは入っていない。

ルフィにとって海賊王はゴールではなく、あくまで通過点。本当の野望が明かされる日が楽しみだ。

文=野木
写真=まいじつエンタ