ニューヨークにコヨーテ!? 「絶滅危惧種の動物」が大都会に進出

yhelfman / PIXTA(ピクスタ)

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アメリカのニューヨーク、スタテン島にあるゴミ処分場が『フレッシュキルズ・パーク』と呼ばれる自然豊かな公園に生まれ変わる。2036年に完成予定で、マンハッタンにあるセントラル・パークのほぼ3倍の面積を持ち、マウンテンバイクや釣り、カヤックなど自然派スポーツや娯楽はほぼすべてが可能になる見通しだ。

「フレッシュキルズは約60年にわたってゴミ捨て場として使われてきましたが、それまで毎日最大2万9000トンのゴミから餌を漁っていたカモメに代わり、現在は猛禽類のミサゴや営巣中のイナゴヒメドリ、シロフクロウ、キツネ、グラウンドホッグ、シカなどが生息しているのです。すでに野生動物の宝庫となりつつあります。なかでもイナゴヒメドリは、ニューヨーク州で絶滅危惧種に指定されており、研究者や愛鳥家から復活が期待されています。このほかにも、今年初めてマネシツグミが観察されています」(在米日本人ジャーナリスト)

野生動物の都心回帰は、オオカミの近縁でオオカミよりは小型のコヨーテにまで及んでいる。

「おととしの4月22日、マンハッタンに隣接する高級住宅街にコヨーテが出没したことから、警察がリバーサイドパークを閉鎖し、ヘリコプターや地上部隊を動員する大捕物が起きました。その前にはブロンクスやクイーンズ、ニュージャージー州の郊外で複数のコヨーテが目撃されており、野生動物の専門家らは、近年進められてきた公園新設や都市緑化の推進、公共交通機関の利用に取り組んだ結果、環境が好転し、多種類の野生動物がマンハッタン内にやってくるようになったのです。コヨーテさえ、より餌の豊富な都市部を好むようになってきたということでしょう」(同・ジャーナリスト)

 

日本でも東京に絶滅危惧種が

摩天楼が立ち並ぶマンハッタンには、多くの猛禽類が生息している。摩天楼のビル群がハヤブサなどの棲みかである断崖に似ているからだ。また鳩や海鳥などの餌も豊富だ。東京都心部でもマンハッタンに似た環境からか、ハヤブサなど猛禽類が棲み付いている。皇居内には絶滅危惧II類とされるオオタカの繁殖も確認された。

そのうち、東京都心の空でハヤブサやオオタカの雄姿を見ることが普通になるかもしれない。

 

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