訪日外国人が困惑する「信号機のない横断歩道」のルール

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

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信号機のない横断歩道を渡る若い女性、それを前方に捉えた『シルバーマーク』を添付した自動車がクラクションを鳴らす。女性は「むっ」とにらみ返す…。

これはどちらが悪いのか――。横断中なので当然ながら自動車が悪いのだが、実は日本の道路交通法では“信号機のない横断歩道”について中途半端な表記が問題になりかねない。世界標準は、横断歩道に歩行者が立っていれば“必ず”車は止まる。それがルールだ。

「道路交通法38条《横断歩道等における歩行者等の優先》では、《歩行者や自転車がないことが明らかな場合を除き、横断歩道直前の停止線で停止できる速度で進行しなければならず、横断歩道に歩行者や自転車があるときは、停止線で停止して、その通行を妨げてはいけない》と定められており“必ず”の2文字はありません」(交通ライター)

一方、警察庁が今年3月に公表した『平成28年における交通事故の発生状況』によると、歩行者と車両の交通事故のうち約30%が横断歩道を横断中に起きている。

「このまま、歩行中は停止、待機中は停止線で停止できるスピードで進行という曖昧な状態だと、海外から多くの人が訪れる東京五輪の開催時に、『横断歩道では車は必ず止まってくれる』ことが当たり前だと思っている外国人は、すぐに交通事故に遭遇してしまう危険性があります」(同・ライター)

 

2020年までに対策を

日本の横断歩道は、昔から車両優先のような感覚がまかり通っている。だから、歩行者は通行する車両の途切れ目を見計らって横断する。

「日本人は人を待たせることを心苦しく感じるのです。停車すると年配者に限らず、子供たちまで必ずお辞儀をするのはそのためです。下手に停車すると、年配者や子供たちは、慌てて渡ろうとして、反対車線を走る車両にひかれてしまうリスクが高まる。だから、運転者は下手に止まらない方がいいと考えるのです。車両も歩行者もお互いに迷惑の掛からない“あうんの呼吸”で横断歩道と付き合っているのが日本の姿、と言えばそうなのですが…」(同・ライター)

しかし、その“呼吸”は外国人には通じない。外国人は「日本人は親切で礼儀正しい」と信じているので、きっと横断歩道でも「必ず停車して、私たちが渡り終わるまで笑顔で見守ってくれるだろう」という期待を持つだろう。

オリンピックイヤーの2020年までに歩行者優先のルールを徹底するか、「日本では横断歩道で車は止まりません」と来日する外国人全員に周知徹底するか、どちらかにしないと思わぬ事故や誤解を招きかねない。

 

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