映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『オデッセイ』

the_martian

スコット監督らしくない? 火星独りぼっちサバイバルSF

フォックス配給/TOHOシネマズ スカラ座ほかで2月5日より公開
監督/リドリー・スコット
出演/マット・デイモンほか

『エイリアン』(1979年)、『ブレードランナー』(82年)とSF映画の金字塔を2本も立てている巨匠リドリー・スコット。今年79歳を迎えるが、ますますお盛んで何より。

今回は『プロメテウス』(12年)に続いてのSF大作だ。私は『テルマ&ルイーズ』(91年)や『悪の法則』(13年)などブラックユーモアも感じる現代劇も好きだけど。

今回は、火星に独りぼっちにされた宇宙飛行士を描くもの。次の探索ミッションまで4年もの長い間、31日の食料だけで、酸素がほとんどナシの惑星でどう生き抜くのか、究極のサバイバル映画というわけだ。