映画『ゴジラ』新作は山崎貴監督…“ゴジ泣き”トレンド入りの悲劇

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来年の〝ゴジラの日〟にあたる2023年11月3日に、『ゴジラ』シリーズ新作映画の公開が決定。しかし、特撮ファンからは冷ややかな声が相次いでいる。

新作映画が制作されるのは、2016年公開の『シン・ゴジラ』以来のこと。生誕70周年に先駆け、日本の「ゴジラ」シリーズ通算30作目となる映画の制作が発表された。

ファンにとって大変喜ばしいニュースのはずだが、ツイッターでは〝ゴジ泣き〟というワードがトレンド入りし、ブーイングが殺到することに。

その理由は〝ドラ泣き〟でお馴染みの『STAND BY ME ドラえもん』や『ALWAYS 三丁目の夕日』などを手がけた山崎貴監督がメガホンをとるからだ。

ネット上では山崎監督への不満が相次いでおり、

《山崎ゴジラ、大喜利のネタかと思ったら本当だった…》
《ゴジラ最新作って聞いてテンション上がったけど、ユアストーリーの監督って時点で何も期待できない》
《山崎貴監督がゴジラ撮るっていうなら、監督の個性みたいなものを徹底的に消してほしい。ゴジ泣きとかそういう類いのものは、ファンは微塵も期待していないので…》
《庵野監督が友情や家族愛、恋愛要素といった東宝からの要望を全て排除してできたのが傑作「シン・ゴジラ」であって…。山崎貴監督はその全てをぶちこむのだろうか》
《ゴジ泣き、感動して泣ける映画じゃなくて、悔しくて泣く映画になっちまうよ》

などのコメントが目立っている。

観客を呼べるはずだった山崎監督だが…

「山崎監督の『STAND BY ME ドラえもん』は、国内の興行収入が80億円を突破した大ヒット映画。『ALWAYS 三丁目の夕日』も30億円を突破するなど、ヒットメーカーとして知られています。しかし、総監督を務めた『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』では、終盤に観客が興醒めする〝ある演出〟があり、『ドラクエ』ファンが大激怒。現在『Yahoo!JAPAN 映画』のレビューは5点満点で2.5点、5422件中43%が1点と評価。また『映画.com』のレビューも2.2点、1121件中41%が1点をつけています」(映画ライター)

なぜここまで酷評されている監督が、新作映画を手掛けられるのだろうか。

「単純に観客を呼べるからです。酷評が相次いだ『ユア・ストーリー』もなんだかんだ14.2億円を記録しています。大手広告代理店が制作に名を連ねることも多く、芸能人を起用したCMもバンバン打てますからね。しかし『ユア・ストーリー』から風向きが変わり、その後の『ルパン三世 THE FIRST』は11.6億円、前作が80億円突破の『STAND BY ME ドラえもん 2』は27.8億円に留まりました。最新作の『ゴーストブック おばけずかん』はオープニング3日間で興収約8000万円、最終的には4億円ほどといわれています。〝ゴジ泣き〟を予測した世間の声を見事に裏切り、傑作の『ゴジラ』が生まれるといいのですが…」(同・ライター)

ちなみに「シン・ゴジラ」の興収は82.5億円。記念すべき新作の「ゴジラ」は大ヒットを記録できるのだろうか。

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