『アトムの童』銀行介入の“半沢”展開にウンザリ「いかにもな展開で萎える」

山﨑賢人 

山崎賢人 画/彩賀ゆう 

11月13日放送の日曜劇場『アトムの童』(TBS系)第5話が、同枠から生まれた人気作『半沢直樹』のような展開だったとして、視聴者から冷めた声が上がっている。

同作は、天才ゲームクリエイター・安積那由他(山﨑賢人)が老舗メーカー「アトム玩具」とタッグを組み、大企業「SAGAS」社長・興津晃彦(オダギリジョー)に立ち向かうストーリー。

第5話では、ついに完成したゲーム「アトムワールド」の配信会社をめぐる攻防が描かれた。なんとか配信したい那由他たちだったが、またも「SAGAS」に阻まれる。

そこで那由他は、販促用として配っていたフィギュアの人気に火が付いたことをヒントに、ゲーム内容ではなく主人公の「ゲッチャリロボ」自体を認知してもらおうと奮闘。おもちゃ屋らしい販促方法が国内外で話題を呼んだ結果、伸び悩んでいた「アトムワールド」は100万ダウンロードを突破した。

それから数日後、アトム玩具社長の海(岸井ゆきの)はかつての上司で、SAGASと通じている「やよい銀行」小山田(皆川猿時)と面会。融資金返済の目処が立ったことを報告したのだが、小山田は突然表情を変え、アトム玩具側の書類の不備を指摘する。

そして、筆頭株主となったやよい銀行を通じて、アトム玩具がSAGASに買収されたと宣告。時を同じくして、アトム玩具には大勢の銀行員が乱入し、強引かつ暴力的に差し押さえを行っていくのだった…。

「いかにも日曜劇場な展開」

「おもちゃ屋らしい販促アイデアなど、ゲームクリエイターのエピソードだけで十分盛り上がっているにも関わらず、制作陣はかつて『半沢直樹』で成功したうまみが忘れられないのか、顔芸銀行員や無理やりな買収問題などを組み込んでいます。確かにこういったハラハラ展開は安定して人気ですが、その一方で視聴者のなかには『またこの展開か…』と飽きを感じる人も多くいるようです」(芸能ライター)

実際に、ネット上では

《やっぱり、この枠、半沢の栄光を引きずりすぎ》
《いかにも日曜劇場な展開で萎える》
《親の顔より見たような展開》
《アトムの童見てたはずなのに半沢直樹になってたんだけど…?》
《アトムの童はもっとクリエイター目線の純粋なクリエイティブの楽しさとか苦悩を描いたほうが良いのに、完全に「日曜劇場・半沢直樹」路線になっててつまらん》

などと、冷めた声が続出している。

視聴者が観ているのは、あくまで「アトムの童」。制作陣の〝半沢保険〟もほどほどにしてほしいものだ。

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